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電話予約とWeb予約の役割分担|クリニックの受付負担を減らし予約の取りこぼしを防ぐ設計

電話予約とWeb予約の役割分担|クリニックの受付負担を減らし予約の取りこぼしを防ぐ設計
クリニック集客研究所|PHONE & WEB
電話を「減らす」のではなく、
電話でしか受けられない用件のために空けておく

受付スタッフが受話器を肩にはさんで予約台帳をめくっている間に、窓口では会計を待つ患者が3人並んでいる。試しに1日分の電話を用件ごとに数えてみると、「来週の予約を変えたい」「土曜日は何時までですか」といった、決まった手順で答えられる電話がかなりの割合を占めていた——。電話予約とWeb予約の役割分担は、どちらかをやめる話ではありません。本記事では、用件の性質と患者層で窓口を分ける考え方、電話が鳴る時間帯の分析方法、Webに寄せる情報の置き場所、電話でしか受けない予約の示し方、受付体制、計測までを、院内で決められる形に整理します。

電話は判断が要る用件へ急な症状・初めての検査など
Webは定型の予約・変更へ公式サイト・Googleマップ・LINE
2週間の電話記録から始める時間帯×用件で数える
結論|30秒でわかる電話予約とWeb予約の役割分担

電話予約とWeb予約の役割分担とは、予約に関する用件を「受付が状況を聞いて判断する必要があるもの」と「決まった手順で完結するもの」に分け、前者を電話、後者をWeb(公式サイト・Googleマップ・LINE)で受けるように設計することです。目的は電話をなくすことではなく、電話でしか受けられない相談に受付の時間を空け、予約の取りこぼしを防ぐことにあります。

  • 再診の予約、予約の変更・キャンセル、予防接種や健診の日時予約、診療時間の確認はWebへ寄せやすい
  • 当日の急な症状で受診できるかの相談、事前説明が必要な検査、介助が必要な来院などは電話で受ける
  • 高齢の患者や、電話が難しい患者(聴覚に障害がある方など)の両方に窓口を残す
  • GA4の電話タップとWeb予約完了、院内の電話記録をそろえて、分担の効果を月ごとに確かめる
?Web予約を始めたのに、電話の件数がほとんど減らないのはなぜ?
?高齢の患者が多い医院で、Web予約に寄せてもよいのか?
?どの予約を電話だけにして、どう患者に伝えればよい?
✓先に確認する5つの要点
  • 窓口の分け方は「患者の年齢」ではなく「用件の性質」で決める。受付の判断が要らない用件はWebで完結できるようにし、判断が要る用件のために電話を空ける
  • まず2週間、電話を時間帯と用件で数える。取れなかった電話(話し中・時間外)も電話機の着信履歴から拾う
  • Webに寄せたい用件ごとに、「電話をかけなくても解決できる場所」を公式サイト・Googleビジネスプロフィール・LINEに用意する。予約の変更・キャンセルがWebでできないと、電話は減らない
  • 電話でしか受けない予約は、予約ページの冒頭と院内掲示で理由とともに明示する。急な症状で迷う場合の公的な相談窓口(#7119、子どもは#8000)も一般的な情報として案内できる
  • Web予約完了と電話タップをGA4のキーイベントにし、院内の電話記録と合わせて月ごとに比べる
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Googleマップの「電話」と「予約」、どちらに患者が流れているか確認したい方へ

Googleビジネスプロフィールの電話番号・予約リンク・診療時間と、公式サイトの予約ページや電話タップの計測を照合し、電話が集中する原因になっている箇所を整理します。

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最終確認日:2026年10月15日。Googleビジネスプロフィールの機能、GA4の仕様、公的な電話相談窓口の実施状況、統計調査の数値は更新されることがあります。本記事は運用情報であり、電話件数の削減や予約数の増加、集患の効果を保証するものではありません。

目次

PRINCIPLE役割分担の原則|用件の性質で窓口を分ける

窓口を分ける基準は、「その用件に、受付スタッフの判断や説明が必要かどうか」です。判断が要らない用件をWebで完結できるようにすると、電話は本当に話を聞く必要がある患者のためにつながりやすくなります。

電話予約とWeb予約を比べるとき、「電話は手間、Webは便利」と考えがちです。しかし患者から見ると、電話には状況を伝えて、受診してよいか・いつ来ればよいかをその場で確かめられるという、Webにない価値があります。反対に、日時を選ぶだけの予約や、決まった情報の確認は、Webのほうが患者にとっても早く済みます。

用件の性質と、向いている窓口(目安)
用件向いている窓口理由
再診の予約、次回予約の変更・キャンセルWeb(予約ページ・LINE)日時を選ぶだけで完結する。夜間や休診日にも手続きできる
予防接種・健診の日時予約Web(必要事項は予約画面で案内)持ち物や注意事項を画面で示せる。接種の可否など判断が必要な点だけ電話で
当日の順番取りWeb・院内の端末受付が順番を読み上げる必要がない
診療時間・休診日・駐車場・持ち物の確認公式サイト・Googleビジネスプロフィール予約ではなく情報の確認。ページに正確に書けば電話は不要になる
当日の急な症状で、受診できるかの相談電話症状を聞き、院内のルールに沿って受診の流れを案内する必要がある
事前説明が必要な検査・処置の初回予約電話(または説明を読んだうえでのWeb予約)食事制限や服薬の確認など、予約時に伝えることが多い
車椅子・介助が必要な来院、付き添いの相談電話来院時刻や入口、駐車場の調整が必要になる
紹介状を持っての受診、他院からの連絡電話紹介元や検査結果の扱いを確認する必要がある

予約方式(順番予約・時間帯予約・時間指定予約)の選び方は、クリニックの予約システムの選び方で整理しています。役割分担は、方式を決めたあとに「どの窓口で受けるか」を決める作業だと考えてください。

PATIENTS患者層ごとの使い分け

同じ用件でも、患者によって使いやすい窓口は違います。役割分担は「Webに一本化する」ことではなく、患者層ごとに困りやすい点を想定して、代わりの窓口を必ず残しておくことです。

総務省の令和7年通信利用動向調査(2026年5月29日公表)では、インターネットを利用している人の割合は13〜69歳の各年齢層で9割を超えていますが、70歳以上では年齢が上がるほど低くなり、80歳以上では半数を下回っています。年齢だけで決めつけることはできませんが、高齢の患者が多い医院ほど、電話と窓口での予約を手厚く残す必要があることは押さえておきましょう。

患者層ごとに困りやすいことと、用意しておく窓口
患者層予約で困りやすいこと用意しておく窓口・工夫
高齢の患者Web画面の操作、文字の小ささ、パスワードの管理電話・窓口での予約を継続。家族が代わりにWeb予約できることも案内する
乳幼児の保護者子どもを抱えたまま電話をかけにくい、夜間に受診を決めたいWebでの順番取り・予約、呼び出しが近づいた通知
働く世代診療時間内に電話をかけられない夜間・休日にもできるWeb予約と変更
初めて受診する患者何科の何を予約すればよいか分からない予約画面での初診・再診の分岐と、迷った場合の電話案内
電話が難しい患者(聴覚に障害がある方など)電話でしか予約や相談ができないWeb予約に加え、問い合わせフォームなど電話以外の連絡手段
日本語での会話に不安がある患者電話での聞き取り、専門用語やさしい日本語の予約画面、来院時の案内

外国語での案内の考え方は外国人患者向けのGoogleビジネスプロフィール整備で扱っています。

CALL LOG電話が鳴りやすい時間帯と用件を数える

役割分担の第一歩は、2週間の電話記録です。時間帯ごとに用件を数えると、「どの用件をWebに寄せれば、どの時間帯の電話が楽になるか」が具体的に見えてきます。

記録は、受付に紙を1枚置き、電話を受けるたびに該当する欄に線を引くだけで十分です。着信履歴が残る電話機であれば、話し中や時間外でつながらなかった電話も後から数えられます。つながらなかった電話は、予約の取りこぼしに直結するため、必ず別の列で数えてください。

電話記録の書式例(1日1枚、2週間)
時間帯新規の予約変更・キャンセル診療時間・持ち物などの確認症状の相談その他(業者・他院など)つながらなかった電話
開院前〜開院後30分
午前の診療中
昼休み(留守番電話の件数)
午後の診療開始〜30分
午後の診療中〜終了

記録の読み方

  • 開院直後に「変更・キャンセル」が集中している:Webでの変更・キャンセルができない、またはその方法が知られていない可能性が高い
  • 「確認」の電話が多い:公式サイトやGoogleビジネスプロフィールの情報が不足しているか、古い。どの質問が多いかをメモしておくと、ページに書く内容がそのまま決まる
  • 「症状の相談」が多い:電話で受けるべき用件。院内で誰が、どこまで答えるかのルールを決める
  • 「つながらなかった電話」が特定の時間帯に偏っている:その時間帯の受付人数、または予約のWeb化を優先する

同じ用件の電話でも、曜日や季節で量が変わります。インフルエンザの予防接種の受付開始時期など、繁忙期の前に記録を取っておくと、翌年の準備に役立ちます。

SHIFT TO WEBWeb予約に寄せるための情報の置き場所

電話をWebに寄せるには、患者が電話をかける前に見る場所に、「電話しなくても解決できる手段」を置く必要があります。主な場所は、Googleビジネスプロフィール、公式サイト、LINE、そして院内の掲示と会計時の声かけの4つです。

電話の前に患者が見る場所と、置くもの
場所置くもの確認すること
Googleビジネスプロフィール予約リンク、正確な診療時間と特別営業時間、電話番号予約リンクが現在の予約ページか。臨時休診が反映されているか
公式サイト予約ページ、予約の変更・キャンセル方法、よくある質問、診療時間表(テキスト)スマートフォンで予約ボタンがすぐ見つかるか。変更・キャンセルの方法がどこに書いてあるか
LINE公式アカウント予約・変更のメニュー、休診のお知らせメニューのリンク先が予約ページと一致しているか
院内掲示・会計時の案内次回の予約や変更をWebでできることの案内、QRコード会計時に誰が、どの言葉で案内するか

特に効果が大きいのは、予約の変更・キャンセルをWebでできるようにし、その方法を予約完了の画面と通知に書いておくことです。予約を取るときはWebでも、変えるときは電話するしかない設計では、電話は減りません。

Googleマップの設定は、予約リンク設定、診療時間の登録手順、臨時休診の設定で手順を解説しています。公式サイトに載せる情報の全体はクリニックのホームページに載せるべき情報チェックリスト、予約ボタンの配置はスマホで見やすいクリニックサイトの条件を参照してください。

PHONE ONLY電話でしか受けない予約を明示する

電話で受けると決めた予約は、予約ページの冒頭と院内掲示に「電話で受け付ける理由」とともに書いておきます。理由が分かると、患者は迷わず電話を選び、Webで予約できなかったという不満も減ります。

NG理由が分からず、患者が迷う書き方

「一部の予約はWebではお取りできません。詳しくはお電話ください。」

どの予約が電話なのか分からず、結局すべての患者が電話をかけてしまう。

OK対象と理由が分かる書き方

「胃カメラ検査を初めて受ける方は、前日の食事やお薬についてご説明が必要なため、お電話(受付時間:平日9:00〜17:00)でご予約ください。2回目以降の方はWebでもご予約いただけます。」

対象・理由・電話の受付時間・Webでよい場合が1か所で分かる。

電話で受ける予約の例としては、次のようなものが考えられます。どれを電話にするかは、診療内容と院内の体制に合わせて院長が決めてください。

  • 当日の急な症状で、受診の可否や来院時刻の調整が必要なもの
  • 食事や服薬の確認など、事前説明が必要な検査・処置の初回
  • 感染症が疑われる症状で、来院の入口や時間を分けている場合
  • 車椅子や介助が必要な来院、付き添いが必要な場合
  • 紹介状を持っての受診や、他の医療機関からの依頼

診療時間外にかかってきた電話への案内

時間外の留守番電話や自動音声では、診療時間とWeb予約が使えることを伝えたうえで、急な症状について一般的な情報として公的な相談窓口を案内できます。総務省消防庁によると、救急安心センター事業(#7119)は、救急車を呼ぶべきか、すぐ受診すべきか迷ったときの電話相談で、実施地域や対象年齢、受付時間は地域ごとに異なります。子どもの急な症状については、厚生労働省が小児科医師や看護師に相談できる#8000を案内しています。明らかに緊急の場合は119番であることも、あわせて伝えてください。

STAFFING電話を取りこぼさない受付体制

役割分担を決めても、電話が集中する時間帯の体制が変わらなければ、取りこぼしは残ります。電話記録で分かった「鳴りやすい時間帯」に担当を決め、折り返しのルールと、Webへの案内の言い方をそろえます。

1

集中する時間帯に電話の担当を決める

開院直後や午後の開始直後など、電話記録で多かった時間帯は、窓口対応と電話対応の担当を分けます。人数に余裕がない場合は、その時間帯だけでも分けると効果が出やすくなります。

記録した時間帯に合わせる
2

折り返しのルールを決める

すぐに対応できない電話は、氏名・電話番号・用件を聞き、「〇時頃までに折り返します」と時刻を伝えます。折り返しの記録を残し、誰が対応したかを分かるようにします。

折り返しの時刻を約束する
3

Webへの案内の言い方をそろえる

予約の変更の電話には対応したうえで、最後に「次回からは、予約の変更はWebやLINEからもできます。予約完了のお知らせに方法を書いています」と案内します。電話を断る言い方にはしません。

受け付けてから案内する
4

会計時に次回の予約方法を伝える

次回の受診が必要な患者には、会計時に予約を取るか、Webで予約できることをカードで伝えます。その場で予約が決まれば、後からの電話も減ります。

カードとQRコードを用意

電話番号を予約用と問い合わせ用に分ける場合は、Googleビジネスプロフィールにどの番号を載せるかも決めておきます。考え方はGoogleマップ電話番号設定|代表番号・追加番号・計測番号の判断で扱っています。

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自由診療の案内ページなどで、医療広告ガイドラインの「限定解除」の要件として問い合わせ先を書く場合、厚生労働省の医療広告ガイドラインQ&Aは、「予約専用」とだけ書かれ問い合わせができる旨の記載がない電話番号では、要件を満たすとは認められないとしています。予約専用番号を作る場合は、問い合わせ先を別に明記してください。

EXAMPLES診療科別の分担例

分担の考え方は共通でも、電話に残す用件は診療科によって変わります。次の表は、自院の分担を考えるときのたたき台です。実際の線引きは、診療内容と院内の体制に合わせて決めてください。

診療科別の分担例(たたき台)
診療科Webに寄せる用件電話に残す用件
内科慢性疾患の再診予約、健診・予防接種の日時予約、当日の順番取り発熱などで来院の入口や時間を分けている場合の相談、内視鏡検査の初回予約
小児科当日の順番取り、予防接種・乳幼児健診の予約同時に接種するワクチンの組み合わせの相談、感染症が疑われる場合の来院方法
歯科定期検診・治療の継続予約、予約の変更強い痛みや腫れで当日受診を希望する場合、紹介状を持っての受診
皮膚科保険診療の順番取り、自由診療のカウンセリング予約急に広がった発疹など当日の相談、処置の内容によって準備が必要な予約
整形外科リハビリの継続予約、再診の予約けがの直後の受診相談、車椅子や付き添いが必要な来院
心療内科・精神科再診の予約と変更初診の予約(状況を聞いてから受け入れを判断する医院もある)、緊急性が心配な相談

心療内科・精神科の初診のように、予約の受け方そのものが患者の負担や安全に関わる診療もあります。プロフィール上の伝え方は心療内科・精神科クリニックのMEOで扱っています。

MEASUREMENT電話タップとWeb予約完了を並べて測る

分担がうまくいっているかは、Web予約完了・電話タップ・院内の電話記録の3つを並べて判断します。Web予約が増えても、つながらなかった電話が減っていなければ、まだ改善の余地があります。

分担の効果を測る指標
指標取得元見方
Web予約完了数GA4のキーイベント経路(Googleマップ・公式サイト・LINE)別に、月ごとの推移を見る
サイト上の電話タップ数GA4のキーイベントサイトを見たうえで電話した人の数。予約ページからのタップが多い場合は、ページの説明不足を疑う
Googleマップからの通話・ウェブサイトのクリックGoogleビジネスプロフィールのパフォーマンスサイトを経由せずに電話する患者の動きをつかむ
用件別の電話件数院内の電話記録変更・キャンセルや確認の電話が減り、症状の相談の割合が相対的に増えていれば、分担が機能している
つながらなかった電話電話機の着信履歴取りこぼしの量。時間帯の偏りが残っていないかを見る

電話タップの計測はGA4で電話タップを計測する方法、予約完了の計測はGA4で予約完了をキーイベントにする方法、Googleマップ側の数字の読み方はGoogleビジネスプロフィール「パフォーマンス」の見方で解説しています。電話記録は月に1週間だけ取る形でも、推移を見るには十分です。

COMMON MISTAKES電話とWebの分担でよくある失敗6つ

01Web予約を始めたことを伝えていない

公式サイトに載せただけでは気付かれません。会計時の案内と院内掲示を合わせます。

02変更・キャンセルは電話だけ

電話が最も集中する用件が残ります。Webでの変更方法を予約完了の画面と通知に書きます。

03電話予約を断る言い方をする

「Webでお願いします」で電話を切ると、不満と口コミにつながります。受け付けてから案内します。

04電話だけの予約に理由を書かない

患者はどの予約が電話か分からず、結局すべて電話になります。対象と理由を明記します。

05つながらなかった電話を数えていない

予約の取りこぼしが見えません。着信履歴から時間帯別に拾います。

06Googleマップの情報が古い

診療時間や予約リンクが古いと、確認の電話が増えます。サイトと同じ日に直します。

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FAQよくある質問

Web予約の割合は、どのくらいを目指せばよいですか?
一律の目標値はありません。患者の年齢層や診療内容、予約方式によって適切な割合は大きく変わるためです。目標を割合で決めるより、変更・キャンセルや確認の電話が減っているか、つながらなかった電話が減っているかを、導入前の電話記録と比べて判断するほうが実態に合います。
Web予約に寄せると、高齢の患者が離れてしまいませんか?
電話と窓口での予約を残していれば、離れる理由にはなりにくいと考えられます。問題になるのは、電話予約を受けなくなったり、電話がつながりにくくなったりした場合です。Web化の目的は、定型の用件をWebに移して電話をつながりやすくすることなので、高齢の患者にとってもメリットになるように設計してください。
留守番電話で予約を受け付けてもよいですか?
留守番電話での予約は、聞き取りの誤りや折り返しの漏れが起きやすく、予約が確定したかどうかを患者が確認できない点に注意が必要です。受け付ける場合は、録音内容を誰がいつ確認し、いつまでに折り返して予約を確定するかを決めておきます。時間外はWeb予約を案内するほうが、確定までの行き違いは少なくなります。
電話で症状を詳しく聞かれたとき、受付はどこまで答えてよいですか?
受付スタッフが病状を判断したり、受診の必要がないと伝えたりすることは避け、院内で決めたルールに沿って医師や看護師につなぐか、受診の流れを案内します。迷う場合の一般的な情報として、救急車を呼ぶか迷うときの#7119(実施地域を確認)や、子どもの症状の#8000を案内できます。明らかに緊急の場合は119番です。
予約専用の電話番号を作るときに注意することはありますか?
Googleビジネスプロフィールに載せる番号をどれにするかを決め、公式サイトと表記をそろえることが必要です。また、自由診療の案内などで医療広告の限定解除の要件として問い合わせ先を書く場合、厚生労働省のQ&Aは、予約専用とだけ書かれた番号では要件を満たさないとしています。問い合わせ先は別に明記してください。
Web予約を始めたのに電話が減りません。何を見直せばよいですか?
まず電話記録で、減っていない用件を確認します。変更・キャンセルの電話が多ければWebでの変更方法の案内不足、確認の電話が多ければ公式サイトやGoogleマップの情報不足が考えられます。予約ボタンがスマートフォンで見つけにくい、会計時にWeb予約を案内していない、といった導線の問題もよくある原因です。

SUMMARYまとめ|電話は判断が要る用件に、Webは定型の用件に

この記事のポイント
POINT 01窓口は用件の性質で分ける
POINT 02患者層ごとに代わりの窓口を必ず残す
POINT 032週間の電話記録で時間帯と用件を数える
POINT 04変更・キャンセルをWebでできるようにする
POINT 05電話だけの予約は対象と理由を明示する
POINT 06Web予約完了・電話タップ・電話記録を並べて測る

今日から進めるならこの順番

STEP 01受付に電話記録の紙を置く
STEP 02電話に残す用件を院長と決める
STEP 03Webでの変更方法とGoogleマップの情報を直す
STEP 04会計時の案内とGA4の計測を始める

電話とWebの役割分担は、受付の時間を、本当に話を聞く必要がある患者のために使えるようにする設計です。電話を嫌うのではなく、電話の価値を生かすために、決まった手順で済む用件をWebへ移していきましょう。予約方式そのものの選び方は予約システムの選び方で整理しています。

CLINIC MEO DIAGNOSIS

Googleマップの電話・予約リンク・診療時間を、公式サイトと照合します

確認の電話が増える原因になりやすい情報の食い違いや古いリンク、計測の抜けを洗い出し、直す順番をお渡しします。

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確認した一次情報・公式情報
執筆・編集:クリニック集客研究所(MOCHI ha MOCHIYA)
本記事は一般的な運用情報であり、電話件数の削減や予約数の増加、Googleでの表示を保証するものではありません。
対象:日本国内のクリニック・診療所における予約の受付体制と導線の設計。医療上の判断や、個別の表現が医療広告規制に適合するかの判断は、医師・所管の保健所または専門家にご確認ください。
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