地域の人と医療と動線を、公的データで確かめる作業
開業を考える医師が、受け取った診療圏調査の報告書の「1日あたりの推計患者数」を前に、この数字をどこまで信じてよいのか迷う。開業して数年の院長が「うちの患者は、実際にはどこから来ているのか」を知りたくなる――。診療圏調査は、どちらの場面でも役立ちます。人口や年齢構成、受療率、近隣の医療機関の情報の多くは、国や公的機関が無料で公開しているため、基本的な部分は院内で確かめられます。本記事では、e-Stat、jSTAT MAP、患者調査、住民基本台帳に基づく人口、将来推計人口、医療情報ネットを使った診療圏調査の手順と、数字の読み方の注意、調査結果を集患に活かす方法を解説します。
診療圏調査とは、医院に通う患者が住む・働く範囲(診療圏)を想定し、その範囲の人口・年齢構成・将来の推移、同じ診療を行う医療機関の数と位置、患者の移動手段と動線を調べて、見込める患者の規模と集患の方針を考える調査です。人口はe-StatやjSTAT MAP、住民基本台帳に基づく人口、需要の目安は厚生労働省の患者調査の受療率、近隣の医療機関は医療情報ネット(ナビイ)などの公的データで確かめられます。
- 手順は、①範囲を決める、②人口と年齢構成・将来推計を調べる、③受療率で需要の規模を見積もる、④近隣の医療機関を把握する、⑤移動手段と動線を現地で確かめる、の5つ
- 受療率をもとにした推計患者数は、全国や都道府県の平均を当てはめた粗い目安。範囲・年次・計算の前提を書き出して読む
- 開業後の医院は、患者の住所を町丁ごとの件数に集計し、地図で実際の診療圏を確かめられる
- 調査結果は、Googleマップや公式サイトで伝える情報、チラシの配布範囲、受付の体制などの集患の方針に落とし込む
- 診療圏調査の基本的なデータは公的機関が無料で公開している。e-Statは政府統計のポータルサイト、jSTAT MAPはその地図機能で、小地域(町丁・字)やメッシュ単位の統計を地図に表示し、任意のエリアを作って集計できる
- 患者調査の受療率は「推計患者数を人口10万対で表した数」で、調査日1日に医療機関で受療した患者の推計をもとにしている。全国・都道府県単位の平均で、病院や歯科診療所も含むため、診療圏に当てはめた数字は粗い目安になる
- 人口は国勢調査(5年ごと)と住民基本台帳に基づく人口(毎年1月1日現在)で確かめ、国立社会保障・人口問題研究所の地域別将来推計人口で将来の変化を見る
- 近隣の医療機関は、医療情報ネット(ナビイ)で所在地や診療科目から検索でき、地方厚生局は保険医療機関の新規指定の一覧を公表している
- 数字だけで判断しない。駅の出口、幹線道路、坂、駐車場、生活の動線は、現地を歩いて確かめる
診療圏の患者に、Googleマップで正しく見つけてもらえているか確かめたい方へ
Googleビジネスプロフィールの所在地・入口・駐車場・診療時間の情報、公式サイトのアクセスページとの食い違い、近隣の医院との見え方の違いを照合し、整える順番を整理します。
無料MEO診断の内容を見る →最終確認日:2026年10月15日。e-Stat・jSTAT MAPの機能、各統計の最新の公表年次、医療情報ネットの検索機能は更新されることがあります。本記事は運用情報であり、開業の成否や患者数、集患の効果を保証するものではありません。記事中の計算例は、考え方を示すための仮の数値です。
DEFINITION診療圏調査とは|何を調べ、何に使うか
診療圏調査は、医院の患者が来る範囲を想定し、その範囲の人口と医療の需要、近隣の医療機関、患者の動線を調べる作業です。開業前は場所と規模の判断に、開業後は集患の重点地域と伝える情報の判断に使います。
開業支援の場面では、診療圏調査は「推計患者数を出すもの」と受け取られがちです。しかし推計患者数は、いくつもの前提を置いた計算の結果にすぎません。本当に役立つのは、計算の途中で分かる「どんな人が、どれくらい、どう移動して暮らしている地域か」という情報です。院内で話をそろえるため、主な言葉を整理します。
- 診療圏
- 医院に通う患者が主に住んでいる、または働いている範囲。距離や移動時間、地形、交通の便で決まり、診療科や立地によって広さが変わります。
- 一次診療圏・二次診療圏
- 医院に近く患者の多くが来る範囲を一次、その外側で一部の患者が来る範囲を二次と呼ぶことがあります。業界の慣用的な呼び方で、決まった基準はありません。
- 受療率
- 厚生労働省の患者調査で使われる指標で、推計患者数を人口10万対で表した数。受療率(人口10万対)=推計患者数÷推計人口×100,000で求めます。
- 推計患者数(患者調査)
- 調査日当日に、病院・一般診療所・歯科診療所で受療した患者の推計数。抽出調査の結果を全国規模に推計したものです。
- 小地域・メッシュ
- 町丁・字などの細かい地域単位(小地域)と、地図を一定の大きさの網目で区切った単位(メッシュ)。jSTAT MAPでは、これらの単位で統計を地図に表示できます。
PUBLIC DATA自分でできる診療圏調査に使う公的データ
診療圏調査の基本的な材料は、国や公的機関が無料で公開しています。人口はe-Stat・jSTAT MAP・住民基本台帳に基づく人口、将来の変化は地域別将来推計人口、需要の目安は患者調査、近隣の医療機関は医療情報ネットと地方厚生局の公表資料で確かめます。
| データ | 分かること | 提供元 | 使いどころ・注意 |
|---|---|---|---|
| e-Stat(政府統計の総合窓口) | 国勢調査、患者調査など政府統計の統計表 | 政府統計のポータルサイト | 統計表をダウンロードして集計する。統計ごとに調査年が違う |
| jSTAT MAP(地図で見る統計) | 小地域・メッシュ単位の統計の地図表示、任意のエリアの集計 | 総務省統計局が整備し、統計センターが運用 | ログインせずに統計グラフやエリアの作成ができ、データの保存や地域分析レポートはログイン後の機能 |
| 国勢調査 | 人口、年齢構成、世帯の状況(小地域の集計を含む) | 総務省統計局(e-Stat・jSTAT MAPで利用) | 5年ごとの調査のため、調査年からの変化は他の統計で補う |
| 住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数 | 市区町村別・年齢階級別の人口(毎年1月1日現在) | 総務省 | 直近の人口の確認に使う。町丁ごとの人口は自治体の公表資料で確認できる場合がある |
| 日本の地域別将来推計人口(令和5年推計) | 市区町村別の将来人口(2050年まで) | 国立社会保障・人口問題研究所 | 10年後・20年後の年齢構成の変化を見る。推計であり確定値ではない |
| 患者調査 | 年齢階級別・傷病別・都道府県別の受療率など | 厚生労働省(3年ごと) | 需要の規模の目安に使う。全国・都道府県の平均である点に注意 |
| 医療情報ネット(ナビイ) | 所在地・診療科目・診療日時などから医療機関を検索 | 厚生労働省 | 地図上の地点や駅から半径1kmまたは5kmで検索できる |
| 保険医療機関の新規指定の一覧 | 新たに保険医療機関の指定を受けた医療機関 | 各地方厚生局 | 開業の動きを月ごとに確かめる。掲載形式は局ごとに異なる |
どのデータも、いつ時点の数字か(調査年・基準日)を必ず控えておきます。例えば国勢調査は5年ごと、患者調査は3年ごとの調査で、住民基本台帳に基づく人口は毎年1月1日現在の数字です。年次の違うデータを組み合わせるときは、そのことを報告書や院内のメモに書いておきます。
STEP 1 AREA手順1:診療圏の範囲を決める
診療圏の範囲は、医院からの距離だけでなく、患者の移動手段・移動時間・地形や交通で決めます。駅前と郊外、急性の症状が中心の診療と専門性の高い診療では、範囲の広さが大きく変わります。
よく使われるのは、医院を中心にした半径(例えば500mや1km)で円を描く方法ですが、円の中でも線路や幹線道路、川、坂で生活圏が分かれていることがあります。まず円で大まかに範囲を決め、次の手順5の現地調査で、実際の生活圏に合わせて形を修正するのが現実的です。
| 条件 | 主な移動手段 | 範囲の考え方 |
|---|---|---|
| 駅前・都市部 | 徒歩、電車 | 住んでいる人に加え、通勤・通学で駅を使う人も対象になる。駅の利用者の動線を含めて考える |
| 住宅地 | 徒歩、自転車 | 徒歩・自転車で通える範囲。線路や幹線道路で生活圏が分かれる点に注意 |
| 郊外・ロードサイド | 車 | 車での移動時間で考える。駐車場の有無と、幹線道路からの入りやすさが影響する |
| 急性の症状が中心の診療 | 近さが優先 | 比較的狭い範囲になりやすい。「今すぐ近くで」受診する患者が多い |
| 専門性の高い診療・自由診療 | 時間をかけて通う | 広い範囲になりやすい。検索で比較してから選ぶ患者が多い |
範囲を決めたら、jSTAT MAPのエリア作成機能で地図上に範囲を作ります(作り方は画面の変更があり得るため、e-Statの「地図で見る統計」のヘルプと操作マニュアルで確認してください)。作った範囲と現地調査の結果が合わない場合は、川や線路の向こう側の町丁を集計から外すなど、小地域の単位で人口の読み方を補正します。
STEP 2 POPULATION手順2:人口・年齢構成・将来推計を調べる
範囲を決めたら、その範囲の人口と年齢構成を調べ、将来の変化を確かめます。どの年齢層が多いかで、必要とされる診療と、医院が伝えるべき情報が変わります。
jSTAT MAPで範囲内の人口を集計する
作成したエリアに含まれる小地域の人口を集計し、年齢階級別の人口と世帯の状況を確認します。子育て世帯が多いか、高齢者が多いか、単身世帯が多いかといった地域の特徴が分かります。
年齢階級別で見る直近の人口で変化を補う
国勢調査は5年ごとのため、調査年以降の変化を、住民基本台帳に基づく人口(毎年1月1日現在)で確かめます。自治体が町丁別の人口を公表している場合は、範囲に近い単位で確認できます。
基準日を控える将来推計で10年後・20年後を見る
国立社会保障・人口問題研究所の地域別将来推計人口(令和5年推計)は、市区町村別に2050年までの人口を推計しています。高齢化の進み方や、子どもの人口の減り方を確かめます。
推計は確定値ではない住む人と働く人を分けて考える
駅前やオフィス街では、住んでいる人より、働きに来る人が平日の受診者になることがあります。住民の人口だけで判断せず、通勤・通学の人の流れも考えに入れます。
昼と夜で人が違う人口の数字は、医院の規模を決める材料であると同時に、集患で「誰に、何を伝えるか」を決める材料です。子育て世帯が多ければ予防接種や小児の受診の案内、高齢者が多ければ電話の受け方や駐車場・バリアフリーの情報が重要になります。
STEP 3 DEMAND手順3:受療率で需要の規模を見積もる
需要の規模は、範囲内の年齢階級別の人口に、患者調査の年齢階級別の受療率を掛けて見積もります。ただし受療率は全国や都道府県の平均で、病院や歯科診療所も含むため、出てくる数字は「地域全体の医療の需要の粗い目安」として扱います。
患者調査は、厚生労働省が3年ごとに行う調査で、受療率は「推計患者数を人口10万対で表した数」です。推計患者数は、調査日当日に病院・一般診療所・歯科診療所で受療した患者の推計数で、最新の令和5年患者調査の概況では、年齢階級別・傷病分類別・都道府県別の受療率が公表されています。
計算例(仮の数値):範囲内の65歳以上の人口が4,000人で、その年齢層の外来の受療率を仮に人口10万対10,000(10%)とすると、範囲内の65歳以上で1日に外来を受療する人は、4,000×10,000÷100,000=400人と見積もれます。これは病院・診療所・歯科をすべて含む地域全体の数字で、自院の患者数ではありません。数値は考え方を示すための仮のもので、実際の受療率は患者調査の統計表で確認してください。
この数字を自院の患者数に近づけるには、診療科に関係する傷病の割合、近隣の医療機関の数、患者が医院を選ぶ割合など、さらに多くの前提を置く必要があります。前提が増えるほど、数字の確からしさは下がります。業者の報告書を読むときは、次の点を確認してください。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 範囲の決め方(半径・移動時間・修正の有無) | 範囲が広いほど人口が増え、推計患者数も大きくなる |
| 人口と受療率の年次 | 古い人口や受療率を使うと、現在の地域と合わないことがある |
| 受療率の単位(全国か都道府県か、外来か入院か) | どの平均を当てはめたかで結果が変わる |
| 診療科への割り振りの方法 | 傷病の分類と診療科は一対一で対応しないため、割り振りの方法で数字が大きく変わる |
| 競合の数え方と、患者が自院を選ぶ割合の置き方 | 最も仮定が大きい部分。どんな根拠で置いたかを確認する |
STEP 4 COMPETITORS手順4:近隣の医療機関を把握する
近隣の医療機関は、医療情報ネット(ナビイ)、地方厚生局の新規指定の一覧、Googleマップで把握します。数を数えるだけでなく、診療時間・診療内容・予約の方法を比べ、地域で足りていない部分を探します。
厚生労働省の医療情報ネット(ナビイ)では、診療科目や所在地、受付時間などから医療機関を検索でき、地図上の地点や駅を中心に半径1kmまたは5kmの範囲で探すこともできます。地方厚生局は、新たに保険医療機関の指定を受けた医療機関の一覧を公表しており、例えば東海北陸厚生局は直近1年分を県別・月別に掲載しています。開業予定の時期に近くで開業する医院がないかの確認にも使えます。
| 項目 | 確認する場所 | 分かること |
|---|---|---|
| 所在地と診療科目 | 医療情報ネット、Googleマップ | 同じ診療を行う医療機関の数と位置 |
| 診療日・診療時間 | 医療情報ネット、各院の公式サイト、Googleマップ | 夜間・土日など、地域で手薄な時間帯 |
| 予約の方法 | 各院の公式サイト | Web予約・順番予約の有無など、患者の選び方の傾向 |
| 病院・専門の医療機関 | 医療情報ネット | 紹介先・連携先の候補 |
| 新たな開業 | 地方厚生局の新規指定の一覧 | 今後の地域の変化 |
近隣の医療機関は「競合」であると同時に、紹介や連携の相手でもあります。観察の目的は、相手の弱みを探すことではなく、地域の患者にとって足りていない情報や時間帯を見つけ、自院の役割を決めることです。Googleマップでの観察の仕方は近隣クリニックのGoogleマップを観察する方法で紹介しています。
STEP 5 FIELD CHECK手順5:移動手段と動線を現地で確かめる
統計と地図で分かるのは、地域の「量」までです。患者が実際にどの道を通り、どこで買い物をし、どこから医院の入口が見えるかは、時間帯を変えて現地を歩かないと分かりません。
歩いて確かめること
- 駅のどの出口から、何分で着くか(坂や信号を含めて)
- 線路・幹線道路・川で生活圏が分かれていないか
- スーパー・学校・保育園・バス停など、日常の動線との位置関係
- 医院の看板や入口が、どの方向から見えるか
時間帯・手段を変えて確かめること
- 平日の朝・昼・夕方と土曜日の人の流れ
- 車で来る場合の入りやすさと、駐車場の分かりやすさ
- 自転車を置ける場所があるか
- 雨の日や暗くなってからの道の分かりやすさ
現地で分かったことは、診療圏の範囲の修正に使うだけでなく、公式サイトのアクセスページやGoogleビジネスプロフィールの所在地・入口の情報にそのまま活かせます。道順の伝え方はクリニックのアクセスページの作り方、Googleマップの地図ピンの合わせ方は住所・地図ピン設定で詳しく扱っています。
EXISTING CLINIC開業後の医院が実際の診療圏を確かめる方法
開業後の医院は、患者の住所を町丁ごとの件数に集計し、地図に重ねることで、実際の診療圏を確かめられます。人口に対して患者が少ない地域が分かれば、集患で重点的に情報を届ける地域が見えてきます。
患者の住所を町丁ごとに集計する
電子カルテやレセプトコンピュータから、一定期間の新患の住所を町丁(または郵便番号)ごとの件数に集計します。個人が特定できる形のまま外部のサービスに登録しないことが前提です。
件数に集計してから使う地図に重ねて、患者が多い地域を見る
集計した件数を地図に表示します。jSTAT MAPでは自前のデータを登録して統計と重ねることもできます。想定していた診療圏と実際の分布の違いを確かめます。
想定とのずれを見る人口に対する患者の割合を比べる
町丁ごとに「新患数÷人口」を計算し、医院から同じくらいの距離なのに割合が低い地域を探します。線路の向こう側、坂の上など、動線の理由が見つかることがあります。
距離が近いのに少ない地域なお、Googleマップでは、検索する人の位置や検索語に含まれる地名によって表示される医院が変わります。実際の診療圏の中で、自院がどう見えているかの確かめ方はGoogleマップで見える場所・見えない場所がある理由で解説しています。
USE THE RESULTS調査結果を集患に活かす
診療圏調査の結果は、Googleマップと公式サイトで伝える情報、チラシや看板の場所、受付の体制など、具体的な集患の方針に落とし込んで初めて役立ちます。分かったことごとに、院内で決めることを1つずつ対応させます。
| 調査で分かったこと | 集患の方針の例 |
|---|---|
| 高齢者の割合が高い | 電話の受け方と紙の案内を整える。駐車場・バリアフリーの情報をプロフィールとサイトに載せる |
| 子育て世帯が多い | 予防接種・乳幼児健診の予約方法を分かりやすく示す。保護者向けの情報を公式サイトに置く |
| 車で来る人が多い | 駐車場の場所と台数、入口までの道順をプロフィールとアクセスページで示す |
| 通勤で駅を使う人が多い | 平日夜・土曜の診療時間を正確に示し、Web予約の導線を整える |
| 近くに同じ診療を行う医療機関が多い | 診療時間・対応内容・予約方法を比べやすく示す。誇張や比較優良の表現は使わない |
| 距離が近いのに患者が少ない地域がある | その地域からの道順の案内、看板やチラシの配布範囲の見直しを検討する |
| 将来、高齢者の割合がさらに高まる | 継続受診の仕組みと、地域の医療機関・介護事業所との連携を早めに整える |
どの施策から始めるかは、クリニックの集患方法を一覧で整理で、患者が受診を決める5段階と13の施策として整理しています。開業前後の準備の順番は開業前3か月〜開業後3か月のMEOロードマップが参考になります。
COMMON MISTAKES診療圏調査でよくある失敗6つ
受療率から出した数字は地域全体の需要の粗い目安です。前提を書き出して読みます。
線路や幹線道路、坂で生活圏は分かれます。現地を歩いて範囲を修正します。
調査年の違う数字を混ぜると、いつの地域の姿か分からなくなります。
駅前やオフィス街では、通勤・通学の人が平日の受診者になることがあります。
患者の住所は個人情報です。町丁ごとの件数に集計してから使います。
伝える情報、配布範囲、受付体制など、集患の方針に落とし込んで初めて役立ちます。
関連ページも同時に確認
FAQよくある質問
診療圏調査は無料で、自分でできますか?
jSTAT MAPは登録しないと使えませんか?
受療率から出した推計患者数は、どこまで信用できますか?
診療圏の半径は何kmで考えればよいですか?
開業後のクリニックでも診療圏調査は役に立ちますか?
近くに新しいクリニックが開業する予定かどうかは分かりますか?
業者の診療圏調査の報告書は、何を確認すればよいですか?
SUMMARYまとめ|診療圏調査は、地域を知って伝える情報を決めるために
今日から進めるならこの順番
診療圏調査の価値は、1つの推計患者数ではなく、地域にどんな人が暮らし、どう移動し、どんな医療がすでにあるかを、公的なデータと自分の足で確かめることにあります。その理解が、Googleマップや公式サイトで何を伝えるか、どの地域に情報を届けるかという集患の判断につながります。Googleマップでの見え方の基本はクリニックMEO完全ガイドにまとめています。
診療圏の患者に向けた、Googleマップの情報を照合します
所在地・入口・駐車場・診療時間・予約方法の情報を、公式サイトのアクセスページや院内の実態と照合し、地域の患者に正しく見つけてもらうために直す順番をお渡しします。
無料MEO診断の案内を見る →- 政府統計の総合窓口(e-Stat)(2026年10月15日確認)
- e-Stat「地図で見る統計(jSTAT MAP)」(2026年10月15日確認)
- jSTAT MAP ログイン画面(ログインなしで使える機能とログイン後の機能の案内)(2026年10月15日確認)
- 厚生労働省「患者調査」、同「調査の概要」(2026年10月15日確認)
- 厚生労働省「令和5年(2023)患者調査の概況」(受療率・推計患者数の定義。2026年10月15日確認)
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(2026年10月15日確認)
- 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)」(2026年10月15日確認)
- 厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」(2026年10月15日確認)
- 東海北陸厚生局「保険医療機関等新規指定一覧表」(地方厚生局の公表例。2026年10月15日確認)
本記事は一般的な運用情報であり、開業の成否や患者数、集患の効果、Googleによる表示を保証するものではありません。記事中の計算例は仮の数値です。
対象:日本国内のクリニック・診療所の開業前後における診療圏の把握と集患への活用。開業の判断や事業計画は、専門家とご相談のうえで行ってください。

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[…] 連携先の候補は、厚生労働省の医療情報ネット(ナビイ)で所在地や診療科目から探せます。地域の医療機関を調べる方法は診療圏調査のやり方で紹介しています。訪問診療を行う医院のGoogleマップの整え方は訪問診療・往診を行うクリニックのGoogleビジネスプロフィールで扱っています。 […]