Googleマップの電話番号は「患者が迷わず、医院が直接管理できる番号」を主番号にする
代表番号、予約専用番号、追加番号、計測用の転送番号を混ぜる前に、患者の用件、受付体制、番号の管理者、障害時の戻し方を決めます。Google公式ルールと院内運用を分けて、登録・変更・確認まで解説します。
まず押さえるGoogle公式ルールは4つ
電話番号は単なる入力項目ではありません。患者が予約、受診前の確認、道順、急な変更などで医院へ連絡する入口です。Googleの「ビジネスを正確に表示するためのガイドライン」は、可能な限り中央のコールセンターではなくローカルの電話番号を使うこと、番号がビジネスの直接管理下にあること、実際のビジネス以外へ転送・紹介する番号を使わないことを示しています。クリニックでは、院内受付または医院が正式に委託した受付へ確実につながるかを基準にします。
公式サイトで確認できる状態にする
ビジネスプロフィールの電話番号と公式サイトの連絡先が異なると、患者も運用担当者もどちらが正しいか判断できません。少なくとも、ヘッダー、フッター、アクセス・お問い合わせページ、予約案内に表示する番号と役割を確認します。予約専用番号と一般問い合わせ番号を分ける場合は、「予約専用」「代表」など用途を明記し、Googleマップの主番号を見た患者が想定外の窓口へつながらないようにします。
プロフィールの電話番号を非表示にする選択肢もある
Google公式ヘルプでは、詳細設定から電話番号をプロフィール上で非表示にできると案内しています。ただし、クリニックで非表示にする場合は、患者が予約・問い合わせへ進める別の連絡手段が必要です。Web予約だけを受ける院でも、予約変更、受診前の緊急連絡、アクセシビリティ上の配慮が必要な患者への案内を検討し、単に電話対応を減らす目的だけで決めません。
代表番号・予約専用番号・追加番号・計測番号をどう選ぶか
主番号は「医院を代表する番号」、追加番号は「同じ医院へ到達する補助の番号」と考えると整理しやすくなります。患者の用件が一つの受付で処理できるなら代表番号を主番号にします。予約専用窓口が常設され、Googleマップから電話する人の多くを確実に受けられる場合は、予約番号を候補にできます。ただし診療内容やアクセスなど予約以外の問い合わせにも対応できるか、案内音声で適切な窓口へ移れるかを確認します。
| 番号の種類 | 主番号に向く条件 | 追加番号に向く条件 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 医院の代表番号 | 予約・問い合わせ・道案内を受け、公式サイトでも代表として掲載 | 予約専用番号を主にする場合の補助 | 昼休みや時間外の案内、転送先を確認 |
| 予約専用番号 | Googleマップからの主要用件を受け、予約以外も適切に案内できる | 代表番号を主にし、予約窓口を補助表示したい | 予約変更・キャンセル・受診前質問の扱いを明確にする |
| 分院・別施設の番号 | 対象プロフィールがその拠点を表し、その拠点へ直接つながる | 同じ場所・同じ医院の補助番号である場合のみ検討 | 別所在地・別事業の番号を混ぜない |
| 携帯番号 | 医院が正式に管理し、患者対応窓口として継続運用 | 障害時や補助窓口として正式運用 | 個人所有、退職時の引継ぎ、紛失リスクを避ける |
| 計測用の転送番号 | 直接管理、正式窓口への転送、障害時復旧、表示・契約を確認した場合に限り慎重に判断 | 実番号を主に保ちつつ補助で検証する場合も、公式仕様と院内規程を確認 | クリック数と通話・予約完了を混同しない。録音や個人情報の取扱いを別途確認 |
| FAX番号 | 不可 | 不可 | Google公式ヘルプで電話番号欄の対象外 |
複数診療科が同じ受付を使う場合
診療科ごとに別プロフィールを作る判断とは切り離します。同じ医院・同じ場所・同じ受付であれば、まず医院の主プロフィールに正式な代表番号を設定し、診療科別ページや予約ページで振り分けます。医師個人プロフィールの作成条件や重複の注意は、医師個人のGoogleビジネスプロフィールの分け方も確認してください。
変更前に、院内で「つながるか」と「戻せるか」を確認する
管理画面へ入力する前に電話テストを行います。担当者のスマートフォンからかけるだけでなく、診療時間内、昼休み、時間外、休診日の案内を確認します。自動音声の場合は、初めて受診する患者が予約・変更・道案内のどこへ進むか理解できる内容かを聞きます。
- 番号の契約名義と管理責任者を台帳で確認した
- 主番号から実際の受付へつながることを発信テストした
- 時間外・休診日・混雑時の案内を確認した
- 公式サイト、予約ページ、院内資料、広告の表示番号を照合した
- 番号変更日、旧番号の転送期間、患者向け告知を決めた
- 計測用番号の場合は障害時に代表番号へ戻す手順を決めた
- 外部業者の契約終了や担当者退職後も番号を維持・変更できる
「電話が鳴る」だけで合格にしない
着信しても、受付が番号ごとの用件を把握していなければ患者対応は改善しません。Googleマップ経由の着信を識別する音声が入る場合、受付が戸惑わないか、通話開始までの待ち時間が増えないかを確認します。転送番号では、発信者番号通知、折り返し先、着信拒否設定、災害・通信障害時の挙動も実機で試します。
Googleビジネスプロフィールで電話番号を登録・変更する手順
管理権限のあるGoogleアカウントで対象プロフィールを開きます。Google検索とGoogleマップアプリでは表示が少し異なる場合がありますが、公式ヘルプの基本手順は「プロフィールを編集」から連絡先の電話番号を開き、保存する流れです。複数院を管理している場合は、医院名だけでなく住所も確認して対象を取り違えないようにします。
対象プロフィールと権限を確認する
医院名、住所、現在の電話番号を確認します。外部運用会社のアカウントだけで操作せず、医院側オーナーが残っていることも確認します。権限管理はオーナーと管理者の違い・追加方法に沿って点検してください。
「プロフィールを編集」から「連絡先」を開く
Google検索上の管理画面では「プロフィールを編集」を選び、連絡先の電話番号欄を開きます。スマートフォンのGoogleマップアプリでは、ビジネスの管理画面から編集へ進みます。表示名が変わっても、非公式ツールへログイン情報を渡しません。
国を選び、主番号を入力する
公式ヘルプでは、国番号、括弧、ハイフンを手動で整えなくても自動的に形式が調整されると説明されています。表示形式より、数字の入力間違いがないかを重視します。コピー元は院内台帳または公式サイトの確定済み情報に限定します。
必要な場合だけ追加番号を登録する
「電話番号を追加」から最大2件まで追加できます。予約専用、代表、携帯など、院内台帳で役割を明示します。患者画面で常に同じ順序・表示になると決めつけず、主番号だけで用件を受けられる状態を維持します。
保存し、編集状態を記録する
保存後すぐ表示が変わらない場合があります。変更日時、変更前後の番号、操作したアカウント、画面の状態を秘密情報を含めず記録します。別の担当者が同時に編集しないよう、当日の変更窓口を一人に決めます。
検索・マップ・実際の着信を確認する
未ログインまたは一般利用者の画面で表示番号を確認し、タップして発信テストをします。公式サイトの電話リンクも同時に確認します。プロフィールだけ正しくても、サイトのtelリンクが旧番号なら患者は迷います。
計測番号を使うなら、クリック・通話・予約を分けて評価する
Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスでは、「通話」はプロフィール上の通話ボタンがクリックされた回数として説明されています。クリック後に発信を中止した、受付につながらなかった、予約以外の問い合わせだった、といった違いはこの数字だけでは分かりません。したがって、Googleの通話指標を「新規患者数」や「予約完了数」と同じものとして報告しません。
| 指標 | 分かること | 分からないこと | 確認先 |
|---|---|---|---|
| 通話ボタンのクリック | プロフィール上で電話行動が開始された回数 | 接続、会話内容、予約完了、新患か再診か | Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス |
| 着信・接続件数 | 電話システムが受けた着信や接続 | 診療予約として成立したか、患者属性 | 医院の電話設備・契約サービス |
| 予約完了 | 院内で予約として確定した件数 | どの接点だけが成果を生んだかを単独では断定不可 | 予約台帳・電子カルテ周辺の院内記録 |
計測用の転送番号を主番号にする前の質問
- 番号は医院が直接管理でき、契約終了後も患者連絡を失わないか。
- 転送先は実際の医院または正式な受付で、別事業者へ紹介されないか。
- 公式サイトや他の公開情報と矛盾したとき、正しい番号を証明できるか。
- 通信障害・支払い停止・業者変更時に、代表番号へ即日戻せるか。
- 通話録音や文字起こしを行う場合、患者への案内、アクセス権、保存期間、委託先管理を確認したか。
- 計測結果をクリック、接続、予約完了に分けて報告できるか。
Google公式の主要ヘルプは、電話番号が医院の直接管理下にあり、実際のビジネスへつながることを求めています。一方、個別の計測サービスの適法性、セキュリティ、医療機関での録音運用まで承認する文書ではありません。計測番号の採用は、Google上の表示だけでなく、契約・情報管理・患者対応を含む院内判断として行います。
- 医院が番号と転送を管理
- 実際の受付へ直接つながる
- 代表番号へ戻す手順がある
- 指標の定義を分けて報告
- 受付と保守担当が変更を共有
- 業者だけが番号を管理
- 別事業者への紹介・転送
- 解約すると番号を失う
- クリックを予約件数と報告
- 患者への説明なく録音を開始
電話番号の変更が反映されない・不承認になったとき
最初に、対象プロフィール、入力した番号、保存日時、現在の編集状態を確認します。Googleは編集内容を確認してから公開する場合があるため、保存直後の未反映だけで不具合と断定しません。複数の管理者がいる場合は、別担当者が旧番号へ戻していないか変更履歴と院内連絡を照合します。
公式サイトと公開資料の番号をそろえる
Googleのガイドラインは、ビジネスを正確かつ一貫して表すことを重視しています。公式サイトの主要ページに旧番号が残っている、分院の番号が本院ページに混ざる、予約代行サービスの番号だけが目立つ場合は、患者にもGoogleにも確認しにくい状態です。まず一次情報である医院公式サイトと院内台帳を直し、その後プロフィールを更新します。
番号が別のプロフィールで使われていないか確認する
同一法人でも、所在地の異なる分院は原則として各拠点へ直接つながる番号を使います。閉院したプロフィールや重複プロフィールに旧番号が残っている場合は、電話番号だけを変える前にプロフィールの整理が必要です。重複の判断は重複プロフィールの削除・統合・移転対応を確認してください。
再確認を求められた場合に備える
重要情報の変更により再確認が必要になる場合があります。利用できる確認方法はプロフィールごとにGoogleが決めるため、電話・SMS・メール・動画など特定の方法を必ず選べるとは限りません。画面に表示された方法を使い、確認コードは外部業者を含む他人へ共有しません。医院名、看板、所在地、設備など、実在と管理を示す準備はGoogleビジネスプロフィール確認方法に沿って行います。
公開後QA:表示と着信を同じ日に確認する
管理画面で保存できたことを完了条件にしません。Google検索、Googleマップ、スマートフォンの通話画面、公式サイトを一つのチェックとして確認します。患者が実際に見る表示と、受付が実際に受ける着信の両方が合格して初めて運用開始です。
- Google検索で医院名を確認し、電話番号または通話ボタンを確認する。
- Googleマップアプリでも同じプロフィールと番号を確認する。
- 通話ボタンから発信し、意図した受付へ着信するか試す。
- 昼休み・時間外の案内が現在の診療時間と一致するか確認する。
- 公式サイトのtelリンクと表示番号を確認する。
- 主番号・追加番号・計測番号の役割を電話番号台帳へ記録する。
- 28日後にGoogleの通話クリックと院内の着信・予約記録を別々に確認する。
プロフィール上の行動指標はGoogleビジネスプロフィール「パフォーマンス」の見方で確認できます。そこで得る通話クリック数を、受付の接続件数や予約完了数へ自動的に置き換えないことが重要です。改善する場合は、番号、受付時間、音声案内、予約導線のうち一度に一つを変え、変更日を記録します。
よくある質問
主番号には固定電話しか使えませんか?
追加番号はいくつ登録できますか?
予約専用番号と代表番号のどちらを主にすべきですか?
計測番号を使えば予約数が分かりますか?
電話番号を変えると再確認が必要ですか?
電話番号を非表示にしてもよいですか?
まとめ:番号を増やす前に、正式窓口と管理責任を一本化する
Googleマップの主番号は、医院へ直接つながり、医院が管理し、公式サイトでも確認できる番号を基準にします。追加番号は最大2件ですが、代表・予約・補助の役割が不明なまま増やしてはいけません。計測番号を使う場合は、Googleの通話クリック、電話設備の着信・接続、院内の予約完了を分けて評価し、番号の所有、転送、障害時の復旧、個人情報の取扱いまで確認します。
電話番号だけでなく、予約リンク、診療時間、住所、カテゴリ、口コミ対応を一つの運用表で管理すると、変更漏れを減らせます。
クリニックMEO運用の内容を見る確認した一次資料
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「電話番号を追加する」:編集手順、主番号に加えて2件まで、携帯・固定は可、FAXは不可。公式資料(発行:Google、確認日:2026年8月28日)
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」:検索・マップでの編集、電話番号の追加・非表示、編集内容の確認。公式資料(発行:Google、確認日:2026年8月28日)
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Googleでビジネスを正確に表示するためのガイドライン」:ローカル番号の推奨、直接管理、実際のビジネス以外へ転送・紹介する番号を使わないこと。公式資料(発行:Google、確認日:2026年8月28日)
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」:通話指標が通話ボタンのクリック数である点。公式資料(発行:Google、確認日:2026年8月28日)
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Googleでビジネスのオーナー確認を行う」:利用可能な確認方法、確認コードを共有しないこと、再確認時の考え方。公式資料(発行:Google、確認日:2026年8月28日)
自院の現状を確かめたい場合は
Googleビジネスプロフィールの登録内容とサイト側の設定を、この記事の項目に沿って確認します。
参照した一次資料
- Googleビジネスプロフィールヘルプ:電話番号の追加(2026年8月30日確認)
- Googleビジネスプロフィールヘルプ:ビジネス プロフィールを編集する(2026年8月30日確認)
- Googleビジネスプロフィールヘルプ:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(2026年8月30日確認)
- Googleビジネスプロフィールヘルプ:パフォーマンスとインサイトを確認する(2026年8月30日確認)
- Googleビジネスプロフィールヘルプ:オーナー確認を行う(2026年8月30日確認)
執筆・編集:クリニック集客研究所(MOCHI ha MOCHIYA)。本記事は一般的な運用情報であり、Googleによる表示や審査結果を保証するものではありません。編集・監修・訂正方針
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