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医療広告ガイドラインとSNS|Instagram・X・LINE・インフルエンサー投稿で医院が注意すること

医療広告ガイドラインとSNS|Instagram・X・LINE・インフルエンサー投稿で医院が注意すること
クリニック集客研究所|SNS
SNSの1投稿は、それだけで1つの広告。
プロフィール・投稿・返信・ハッシュタグまでが対象

「投稿は軽い雰囲気でいい」「詳しいことはホームページに書いてあるから」――InstagramやX、LINE公式アカウントを担当するスタッフの多くが、そう考えて運用を始めます。しかし厚生労働省の事例解説書(第6版)は、SNSの1つの投稿は単独で1つの広告として扱われるとし、プロフィール、投稿、返信、ハッシュタグ、画像や動画の音声まで医療広告に相当し得ると整理しています。本記事では、医療広告等ガイドライン、Q&A、事例解説書と、消費者庁のステルスマーケティング規制の運用基準を確認したうえで、SNSの各部分にかかるルール、自由診療を発信するときの注意、起きやすい違反パターン、スタッフ個人やインフルエンサーの投稿、院内の運用ルールの作り方を整理します。

1投稿=1広告投稿内で情報が完結する必要
「詳細はHPへ」は不十分別リンク先での説明は違反例
個人アカウントも対象になり得る特定性と誘引性があれば
結論|30秒でわかるSNSと医療広告

医療機関のSNS運用における医療広告ガイドラインの適用とは、院の公式アカウントのプロフィール・投稿・返信・ハッシュタグ・画像・動画が、受診を誘引する意図と医院の特定性を持つ限り、ウェブサイトと同じく医療広告として規制を受けることです。事例解説書は、SNSの1投稿は単独で1つの広告として扱われるとし、自由診療の情報やビフォーアフター写真は、投稿の一連の中で一体的かつ一覧性をもって説明する必要があるとしています。

  • 体験談(他者の投稿の引用・リポストを含む)、説明のない治療前後の写真、比較優良・誇大な表現は、プロフィール・投稿・返信のどこにあっても違反になる
  • 自由診療の内容・費用・リスクを「詳細はホームページで」と別リンク先に置く形は不十分とされる
  • キャンペーンや割引、モニター価格の強調は、品位を損ねる広告の例とされている
  • スタッフ個人や依頼したインフルエンサーの投稿は、医療広告とステマ規制の両方の観点で確認する
?文字数が足りないので、自由診療の費用やリスクは返信欄に続けて書いてもよい?
?院長の個人アカウントで治療の話をするのも、医療広告になる?
?人気のハッシュタグを付けて、閲覧数を増やすのは問題?
✓先に確認する5つの要点
  • 事例解説書は、SNSの医療広告を①プロフィール、②投稿(テキスト・画像・動画、一定期間で限定公開されるものを含む)、③返信の構成で整理し、禁止される広告はいずれに含まれていても違反になるとしている
  • ハッシュタグも医療広告に相当する。投稿内容と関係のないハッシュタグによる誘引は不適切とされている
  • 個人アカウントの情報でも、医療機関・医師等への特定性と誘引性をいずれも有する場合は医療広告に相当する
  • 自由診療の情報は、プロフィール・投稿・返信の一連の中で一体的かつ一覧性をもって提供する必要があり、複数のSNSに分散させたり、院のサイトへのリンクだけで済ませたりするのは分かりにくい例とされている
  • 院の公式アカウントの投稿は、事業者の表示であることが明らかなためステマ規制の対象外とされる一方、スタッフ個人や依頼した第三者の投稿は、広告であることの明示が必要になる場合がある
FREE CHECK

InstagramやXの投稿と、Googleマップ・公式サイトの情報の整合を確認したい方へ

SNSのプロフィールと直近の投稿、Googleビジネスプロフィールに連携したSNSリンク、公式サイトの自由診療ページを照合し、医療広告上注意が必要な表現と、媒体ごとの情報の置き場所を整理します。

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最終確認日:2026年10月15日。医療広告等ガイドライン(令和8年3月30日最終改正)、同Q&A(令和8年3月改定)、事例解説書(第6版、第2章 SNS・動画における事例)、消費者庁のステルスマーケティング規制の告示・運用基準を確認しています。法令・ガイドライン・各SNSの仕様は変わることがあります。本記事は運用情報であり、個別の投稿の適法性を保証するものではありません。

目次

SCOPESNSの投稿は医療広告に当たるか

院の公式アカウントの投稿は、医院名が特定でき、受診を誘引する意図があるため、通常は医療広告に当たります。ガイドラインは、情報処理の用に供する機器によるもの(Eメール、インターネット上の広告等)を広告に該当する媒体の例に挙げており、Q&Aもフェイスブックや X などのSNSを前提にした回答をしています。

アカウントの種類と医療広告の考え方(ガイドライン・Q&A・事例解説書より)
アカウント医療広告との関係注意点
院の公式アカウント(Instagram、X、Facebook、TikTok、YouTubeなど)通常は医療広告に当たるプロフィール・投稿・返信・ハッシュタグ・画像・音声のすべてが対象
院長・医師の個人アカウント医療機関・医師等への特定性と誘引性をいずれも有する場合は医療広告に相当する(事例解説書)勤務先の名前や予約導線があれば、院の広告と同じ基準で確認する
スタッフの個人アカウント同上。院の指示で院を宣伝する場合は、ステマ規制の観点も加わる院内の撮影や院の宣伝投稿のルールを決めておく
患者の個人アカウント院が依頼や謝礼などで関与していなければ、誘引性がなく広告に該当しない(Q2-11)院のアカウントで引用・リポストすると院の広告になる
LINE公式アカウントの配信ガイドラインに明示はないが、友だち登録した人への配信は、希望者に送るメールマガジン(Q1-11)に近い性質と考えられる広告規制の対象として扱い、配信文を事前に確認する

SNSは気軽に投稿できる分、ウェブサイトよりも確認の目が届きにくい媒体です。「SNSだから」「ストーリーズは24時間で消えるから」という例外はないと考えてください。事例解説書は、一定期間で限定公開されるものを含めて投稿を医療広告の構成要素としています。医療広告の基本的な考え方は医療広告ガイドラインの基本で整理しています。

STRUCTUREプロフィール・投稿・返信・ハッシュタグ・動画のルール

事例解説書は、SNSの医療広告をプロフィール、投稿、返信の3つで構成されるものと整理し、禁止される広告がこのいずれかに含まれていれば違反になるとしています。動画サイトでは、プロフィール、動画、タイトル、概要欄に加え、テロップや音声、ハッシュタグも医療広告に相当します。

SNS・動画の部分ごとの注意点(事例解説書第6版 第2章より整理)
部分事例解説書の整理運用での注意
プロフィール医療広告の構成要素。禁止される広告が含まれれば違反「地域No.1」「最先端」「お得な施術情報を発信」などの文言を置かない。リンク先の予約ページも確認する
投稿(テキスト・画像・動画)一定期間で限定公開されるもの(ストーリーズなど)を含む。画像や音声による情報提供も相当する画像内の文字、動画の字幕、BGMに乗せたナレーションも原稿として確認する
返信字数制限のため自らの投稿に返信して一連の投稿とする場合も相当する返信で治療効果や費用の強調を補足しない
ハッシュタグ投稿・返信内のハッシュタグも相当する。投稿内容と関係のないハッシュタグによる誘引は不適切「#最先端」「#No1」のような語や、無関係な人気タグを付けない
動画のタイトル・概要欄・テロップ動画内外の一連の情報として扱われるタイトルや概要欄の「効果は歴然」「口コミで評判」などの表現に注意

InstagramなどのSNSのURLをGoogleビジネスプロフィールに追加すると、プロフィールから投稿へ患者が移動できるようになります。設定方法はプロフィールにSNSを追加する方法で扱っていますが、リンクを公開する前に、SNS側の投稿が医療広告の基準を満たしているかを確認しておきましょう。

FREE CARE自由診療を発信するときの「一体性・一覧性」

SNSで自由診療を紹介する場合、治療等の内容・費用と主なリスク・副作用等を、プロフィール・投稿・返信の一連の中で、一体的かつ一覧性をもって提供する必要があります。事例解説書は、院のサイトなど別リンク先での情報提供では不十分としています。

NG情報が分散している

投稿:「○○治療のメリットをご紹介。¥10,000〜で受けられます」/返信:「治療内容・費用、リスク・副作用等の詳細は当院ホームページでご確認ください」

最低金額だけの表示、治療内容と期間・回数・リスクの欠落、別リンク先への誘導だけになっている。

OK1つの投稿の中で完結している

投稿の本文または画像内に「○○治療(自由診療)/治療内容と流れ/通常の期間・回数/費用(最低から最高、追加費用)/主なリスク・副作用/問い合わせ先」をまとめて記載。

その投稿だけを見た人が、判断に必要な情報をその場で読める。

事例解説書は、一体的かつ一覧性をもった情報提供の例として、プロフィール欄や1つの投稿の中で必要な情報をまとめる方法と、情報を掲載した投稿の場所を明示し、その投稿の近くで必要な情報を提供する方法(固定投稿の活用など)を挙げています。一方、必要な情報が複数のSNSに分散し、1つのSNSだけでは確認できない状態は、分かりにくい例とされています。迷ったら「その投稿だけがスクリーンショットで共有されても、判断材料がそろっているか」で確認すると、判断しやすくなります。

限定解除の4要件の詳しい内容は限定解除の4要件と自由診療ページの作り方、治療前後の写真を投稿する場合の条件はビフォーアフター写真のルールで解説しています。SNSで詳細な説明を完結できない治療は、投稿のテーマにしないという判断も現実的です。

PATTERNSSNSで起きやすい違反パターンと言い換え

SNSでは、短い文で興味を引こうとするほど、最上級の表現、効果の強調、費用の強調が入りやすくなります。事例解説書の違反例をもとに、起きやすいパターンと、事実で伝える言い換えの方向を整理します。

SNSで起きやすい表現と、言い換えの方向(事例解説書の事例をもとに作成)
起きやすい表現問題になる理由言い換えの方向
「大人気の○○治療!1回目から効果を実感できます」効果の強調。科学的根拠の乏しい有効性の強調は誇大広告治療の内容と流れ、通常の期間・回数を事実で書く
「副作用もほとんどありません、安心してください」リスクを過小に示す表現。リスク・副作用の情報提供にならない起こり得る主なリスク・副作用を具体的に書く
「今なら初回50%OFF」「モニター価格で受けられます」費用を強調した広告(品位を損ねる広告)の例標準的な費用を淡々と示す。割引を前面に出さない
患者の投稿を引用して「ご来院ありがとうございます」他者の投稿の引用による体験談の紹介は違反(事例41)引用・リポストはしない。院の取り組みを院の言葉で書く
術前・術後の写真だけを並べた投稿説明のない治療前後の写真(事例42)写真ごとの詳細な説明を投稿内に付けられない場合は投稿しない
「モデルの○○さんが来院されました」著名人との関係の強調は比較優良広告として扱われる来院者の紹介はしない
「#最先端 #No1 #口コミで評判」最上級・比較の表現、投稿内容と関係のないハッシュタグ診療科名や地域名など、事実に沿ったタグに限る

SNSで発信しやすく、医療広告の範囲で書ける題材には、休診日や診療時間の変更、予防接種の受付開始、院内設備の紹介(広告可能な一般的名称で)、受診の流れ、医師の担当表、季節の感染症に関する一般的な注意喚起などがあります。言葉の選び方そのものは、同じカテゴリの禁止表現の記事でも扱います。体験談やインフルエンサーの扱いは体験談・口コミの扱いで詳しく解説しています。

STEALTH MARKETINGスタッフ個人・インフルエンサーの投稿とステマ規制

令和5年10月1日から、事業者の広告であるのに広告であることを隠す、いわゆるステルスマーケティングは景品表示法の不当表示として規制されています。院の公式アカウントの投稿は事業者の表示であることが明らかなため対象外とされますが、スタッフ個人の宣伝投稿や、院が依頼したインフルエンサーの投稿は、広告であることを明示する必要が出てきます。

投稿者ごとの確認ポイント(消費者庁の運用基準、医療広告等ガイドラインより)
投稿者ステマ規制(景品表示法)医療広告(医療法)
院の公式アカウント運用基準は、事業者自身のSNSアカウントを通じた表示は事業者の表示であることが明らかで、告示の対象にならない例に挙げている医療広告として、禁止事項と限定解除の要件を守る
院長や、院の販売促進に関わる立場のスタッフ運用基準は、販売促進が必要とされる地位や立場にある従業員が商品・役務の販売を促進するための表示を行う場合を、事業者の表示に当たる例としている。院の投稿であることを明瞭にする特定性と誘引性があれば医療広告に相当する
院が依頼・対価提供したインフルエンサー事業者の表示に当たる。「広告」「PR」などで明瞭に表示する。規制される主体は広告主である院院の依頼による投稿は医療広告として扱われ得る。治療の体験を語る内容は体験談として禁止の対象
自発的に投稿した患者自主的な意思による表示は事業者の表示に当たらない誘引性がなければ広告に該当しない。院が引用すると院の広告になる

運用基準は、広告であることを示しても、一般消費者が認識しにくい方法(動画で一瞬だけ表示する、文末に小さく書く、大量のハッシュタグに埋もれさせるなど)は不明瞭な表示だとしています。スタッフの家族や知人に投稿や口コミを頼む行為が問題になる理由は利益相反による口コミ投稿でも扱っています。

COMMENTS / DMコメント・DMへの返信で注意すること

コメントへの返信は公開された院の発信で、医療広告の一部として見られます。また、DMで寄せられる個別の症状の相談に、SNS上で診断や治療の判断を返すことは避け、受診や電話相談の窓口へ案内するのが基本です。

  • 患者のコメント「〇回で良くなりました」に、「効果が出てよかったです」と治療の効果を追認する返信をしない。感謝と案内にとどめる
  • 「私の症状でも治りますか」「何回で効きますか」には、個別の判断は診察で行う旨と、予約・問い合わせ方法を返す
  • 費用の質問には、自由診療であれば料金ページの金額と追加費用の考え方を、投稿内で完結する形で答えるか、問い合わせ窓口を案内する
  • コメント欄やDMで、他の患者の受診の事実や治療内容に触れない
  • 救急性が疑われる相談には、受診や公的な相談窓口(救急安心センター事業 #7119 など、地域で実施されているもの)を一般的に案内する
  • 否定的なコメントは削除で対応せず、事実確認と院内の対応方針に沿って返信するか、必要に応じてSNSの報告機能を使う

公開の場での返信でプライバシーを守る考え方は、Googleの口コミ返信と共通です。返信の型はプライバシーを守る口コミ返信を参考にしてください。

POLICY院内のSNS運用ルールの作り方

SNSの違反は、担当者の善意と思い付きから生まれます。誰が投稿し、誰が確認し、どんな題材を扱わないかを文書にして共有することが、継続的な運用の土台になります。外部に委託する場合も、確認と承認の責任は院に残ります。

1

目的と扱う題材を決める

お知らせ(休診・診療時間)、受診の流れ、院内設備、採用など、発信の目的と題材を決めます。症例写真、患者の声、割引キャンペーンは扱わないなど、扱わない題材も明記します。

「やらないこと」を先に決める
2

アカウントの権限を院が持つ

公式アカウントのログイン情報と管理権限は院が保有し、担当者・委託先には必要な範囲の権限を付与します。退職・契約終了時の権限の外し方も決めます。

2段階認証を設定
3

投稿前の確認者を決める

原稿、画像、ハッシュタグ、リンク先を、担当者以外の確認者が見てから投稿します。医学的な内容は医師が確認します。

ストーリーズも同じ手順で
4

撮影のルールを決める

患者・カルテ・予約画面・モニターが映り込まないこと、スタッフの写真は本人の同意を得ることなど、院内撮影のルールを決めます。

撮影前に周囲を確認
5

記録し、定期的に見直す

投稿日、内容、確認者を記録し、半年に1回など時期を決めて過去の投稿も点検します。古い投稿に、現在の基準では問題のある表現が残っていないかを確認します。

迷う表現は保健所等に相談

SNSからの予約や問い合わせの効果を測るには、プロフィールのリンクにUTMパラメータを付ける方法があります。手順はURLにUTMを付ける方法、AI検索を含む参照元の見方はGA4で参照元を分けて見る方法が参考になります。

COMMON MISTAKESSNS運用でよくある失敗6つ

01「詳細はプロフィールのリンクから」で済ませる

自由診療の内容・費用・リスクは、投稿の一連の中で一体的に示す必要があります。

02ストーリーズを確認なしで投稿する

一定期間で消える投稿も医療広告の構成要素です。通常の投稿と同じ確認を通します。

03患者の投稿をリポストする

他者の投稿を引用して体験談を紹介する形は違反例とされています。

04人気のハッシュタグを大量に付ける

投稿内容と関係のないハッシュタグによる誘引は不適切とされています。

05スタッフ個人に院の宣伝を頼む

医療広告とステマ規制の両方の観点が生じます。院の投稿であることを明瞭にし、内容も確認します。

06委託先任せでログイン情報を持っていない

違反投稿をすぐに削除できず、契約終了時にアカウントを失うこともあります。権限は院が持ちます。

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FAQよくある質問

Instagramの投稿も、医療広告ガイドラインの対象ですか?
院の公式アカウントの投稿は、医院名が特定でき受診を誘引する意図があるため、通常は医療広告に当たります。事例解説書は、SNSの医療広告をプロフィール・投稿・返信で構成されるものと整理し、ハッシュタグや画像・音声による情報提供、一定期間で限定公開される投稿も含めて対象としています。ウェブサイトと同じ基準で投稿前に確認してください。
自由診療の費用やリスクを、返信欄に続けて書いてもよいですか?
事例解説書は、字数制限のために自らの投稿に返信して一連の投稿として情報提供する場合も医療広告に相当するとし、プロフィール・投稿・返信の一連の中で一体的かつ一覧性をもって情報を提供する必要があるとしています。返信で補足する場合も、投稿を見た人がすぐに確認できる位置で、治療内容・費用・リスクをまとめて示すことが必要です。
「詳しくはホームページで」とリンクを貼れば足りますか?
足りません。事例解説書は、SNSで自由診療を紹介する場合、通常必要とされる治療内容・費用・期間と回数、主なリスク・副作用を、自院のホームページ等の別リンク先でしか確認できない状態は不十分だとしています。SNSの1投稿は単独で1つの広告として扱われるため、投稿の中で情報を完結させるか、その治療を投稿のテーマにしない判断が必要です。
院長の個人アカウントでの発信も、医療広告になりますか?
なる場合があります。事例解説書は、個人アカウントによる情報であっても、医療機関・医師等への特定性と誘引性をいずれも有する場合は医療広告に相当するとしています。勤務先の医院名や予約ページへのリンクがあり、治療の紹介をしている場合は、院の公式アカウントと同じ基準で確認してください。一般的な医学情報の発信でも、効果の強調などには注意が必要です。
キャンペーン告知はSNSでしてもよいですか?
ガイドラインは、「今なら○円でキャンペーン実施中」「期間限定で50%オフ」のような費用を強調した広告を、品位を損ねる広告として厳に慎むべきとしています。事例解説書も、割引やモニター価格を強調する投稿・動画を不適切な例に挙げています。料金の変更をお知らせする場合も、割引を前面に出さず、標準的な費用と期間を淡々と示してください。
インフルエンサーに院を紹介してもらうことはできますか?
依頼した投稿はステマ規制上「広告」「PR」などの明示が必要で、医療広告としても扱われ得ます。治療を体験した感想を語る内容は体験談の広告として禁止の対象になり、比較優良・誇大な表現や説明のない治療前後の写真も使えません。起用する場合は、治療体験を語らない内容に限り、原稿を事前に確認し、所管の保健所や専門家にも確認してください。
過去の投稿もすべて見直す必要がありますか?
公開されている投稿は、現在も見られる広告です。特に、平成30年6月の改正前から運用しているアカウントや、担当者が何度も替わったアカウントでは、体験談の引用、治療前後の写真、キャンペーン告知などが残っていることがあります。優先順位を付けて、プロフィール、固定投稿、閲覧の多い投稿から順に点検し、修正・削除した記録を残してください。

SUMMARYまとめ|SNSは「1投稿で完結する事実」を積み重ねる

この記事のポイント
POINT 01院のSNSは通常、医療広告に当たる
POINT 02プロフィール・投稿・返信・タグ・音声まで対象
POINT 03自由診療は一連の投稿内で一体的に説明
POINT 04リポスト・症例写真・割引の強調は避ける
POINT 05スタッフ・依頼投稿はステマ規制も確認
POINT 06権限・確認者・扱わない題材を文書化

今日から進めるならこの順番

STEP 01プロフィールと固定投稿を点検する
STEP 02扱わない題材を院内で決める
STEP 03投稿前の確認者と手順を決める
STEP 04過去の投稿を閲覧の多い順に見直す

SNSは、患者が院の雰囲気や考え方を知る入口として役立ちます。だからこそ、短い投稿でも、確かめられる事実だけで構成し、判断材料が必要な話題は投稿の中で完結させることが大切です。発信の土台となる公式サイトとGoogleマップの整え方はクリニックMEO完全ガイド、医療広告の全体像は医療広告ガイドラインの基本で確認できます。

CLINIC MEO DIAGNOSIS

SNS・Googleマップ・公式サイトの情報の置き場所を一緒に整理します

SNSのプロフィールと主要な投稿、Googleビジネスプロフィールの投稿・SNSリンク、公式サイトの自由診療ページを確認し、医療広告上の注意点と、媒体ごとに置くべき情報を優先順位付きでお渡しします。

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確認した一次情報・公式情報
執筆・編集:クリニック集客研究所(MOCHI ha MOCHIYA)
本記事は一般的な運用情報であり、個別の投稿が医療広告規制や景品表示法に適合すること、フォロワー数や集患の効果を保証するものではありません。
対象:日本国内のクリニック・診療所が運用するSNS・動画・LINE公式アカウント等。各SNSの規約や機能は各社の公式情報をご確認ください。個別の判断は所管の保健所など自治体の担当窓口、または専門家にご確認ください。
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