「法人の窓口」と「個人の予約」を分けて設計する
健診・人間ドックを行うクリニックのプロフィールには、まったく違う2種類の相手が来ます。会社の総務担当者が「従業員の定期健診をまとめて頼める施設」を探して見る場合と、個人が「自分の人間ドックをウェブで予約したい」と見る場合です。さらに、一般診療を併設している院では、体調の悪い患者も同じプロフィールを見ます。この3者に、1つのプロフィールで矛盾なく答えるには、入口の分け方、完全予約制の伝え方、オプション検査と価格の置き場所、カテゴリの設計、結果や再検査に触れない口コミ対応が要ります。本記事では、健診・人間ドックに固有の設計を整理します。
- 健診・人間ドックのプロフィールは「法人担当者」「個人受診者」「一般診療の患者」の3者が見る。説明文の最初で、それぞれの入口(法人窓口・個人のウェブ予約・一般診療の受付)を分けて示す
- 健診・人間ドックは完全予約制であることを説明文の最初に書く。営業時間には受付時間を登録し、「営業中」=「今行けば受けられる」と誤解されないようにする
- 人間ドックのコース料金・オプション検査の価格は、自由診療として限定解除の要件(総額・内容・問い合わせ先)を満たした公式サイトに置く。サービス欄には検査名の事実のみ、価格欄は使わない
- 一般診療を併設し、同じ事業者が同じ場所で運営しているなら、1つのプロフィールにカテゴリとサービス欄で分担する。健診部門が別の事業者・別の場所なら、公式ヘルプの「独立した部門」の考え方で別のプロフィール
- 口コミ返信では検査結果・数値・再検査の要否に触れない。「結果の説明が不十分」への返信は、結果に踏み込まず問い合わせ窓口を案内する
健診・人間ドックのプロフィールを、3者の視点で確認したい方へ
説明文・予約リンク・サービス欄・カテゴリ・投稿・口コミ返信を、法人担当者・個人受診者・一般診療の患者の視点で照合し、入口の不足、価格の置き場所、表現上の注意点を整理します。
無料MEO診断の内容を見る →最終確認日:2026年9月16日。Googleビジネスプロフィールの機能・ポリシー、医療広告関連の資料、健診に関する行政の案内は更新されることがあります。本記事は運用情報であり、診療上の判断や個別の効果・順位を保証するものではありません。
THREE AUDIENCES3者が同じプロフィールを見る
健診・人間ドックを行う院のプロフィールは、見る人の目的が3つに分かれ、それぞれ探している情報と行動がまったく違います。
| 誰が | 目的 | 探している情報 | 取る行動 |
|---|---|---|---|
| 法人の担当者(総務・人事) | 従業員の定期健診・雇入時健診をまとめて依頼できる施設を探す | 法人契約の窓口、対応できる健診の種類(労働安全衛生法に基づく定期健診など)、受け入れ人数、結果の納期、巡回の可否 | 法人窓口へ電話・メール・問い合わせフォーム |
| 個人の受診者 | 自分の人間ドック・オプション検査・自治体の検診を受けたい | コースの内容と価格、予約方法、空き状況、所要時間、女性スタッフの対応 | ウェブ予約、電話 |
| 一般診療の患者(併設の場合) | 体調が悪くて受診したい | 今やっているか、受付時間、予約の要否 | 電話、来院 |
法人担当者は「予約リンク」を押しても契約の相談はできず、個人受診者は「法人窓口」の電話番号にかけても予約できません。一般診療の患者は「完全予約制」の文字を見て「診てもらえない」と誤解します。説明文の最初の3行で、3者の入口を分けて示すことが、この院のプロフィールの最初の仕事です。
ENTRY法人の窓口と個人の予約を分ける
プロフィールには電話番号と予約リンクが1つずつしか目立つ形で置けません。法人と個人で窓口が違う院は、説明文とウェブサイトリンクの飛び先で分けます。
説明文の最初の3行で入口を分ける
「【企業・団体の健診】法人窓口は公式サイトの『法人のお客様へ』からお問い合わせください。【個人の人間ドック・健診】ウェブ予約または電話で(完全予約制)。【一般診療】受付時間内にお越しください(予約優先)」。
3者を3行で予約リンクは個人のウェブ予約に
予約リンクには個人向けの予約URLを登録し、UTMを付けます。法人の問い合わせフォームは予約リンクに入れず、公式サイトの法人ページに置きます。
個人が押す前提ウェブサイトリンクの飛び先を「入口の分岐ページ」に
トップに「法人の方」「個人の方」「一般診療の方」の3つの入口を並べ、それぞれのページへ。法人ページには対応できる健診の種類、流れ、問い合わせフォームを。
飛び先で再度分けるQ&Aに法人・個人それぞれの質問を院が置く
「会社の健診をまとめてお願いできますか」「人間ドックは当日予約できますか」「一般の診察は予約なしで受けられますか」を院が投稿し、それぞれの入口を回答で示します。
3者の質問を先に公式ヘルプは、投稿の説明に電話番号を含めると不承認になる場合があると説明しています。法人窓口の番号は公式サイトに置き、投稿からはリンクで誘導します。予約リンクの設定は予約リンクの設定、UTMの付け方はウェブサイトリンクとUTMで扱っています。
RESERVATION完全予約制の伝え方と営業時間
健診・人間ドックは、ほぼすべての院で完全予約制です。一方、Googleマップは営業時間をもとに「営業中」と表示し、個人受診者は「営業中」を「今行けば受けられる」と読みます。
- 営業時間には、受付(電話・窓口)が開いている時間を登録する
- 説明文の最初に「健診・人間ドックは完全予約制です。当日の受診はできません」の事実
- Q&A「今日受けられますか」に、完全予約制と予約方法を回答
- 健診の実施曜日・時間帯(例:平日午前、第2土曜)は説明文と公式サイトに
- 一般診療を併設している場合は、一般診療の受付時間と健診の実施時間を分けて説明文に
- 営業時間に健診の実施時間だけを登録し、一般診療の受付時間が分からなくなる
- 「予約制」を説明文の後半に書き、飛び込みの来院が続く
- 空き状況を説明文に書く(すぐ古くなる)。空き状況は予約システムで
- 「予約不要で当日OK」のような、実態と違う案内
営業時間の登録は診療時間の登録、説明文の書き方はビジネスの説明文の書き方で扱っています。
CATEGORY一般診療と併設するときのカテゴリと名称
健診・人間ドックと一般診療を同じ場所で行う院は、プロフィールを1つにするか2つにするかで迷います。公式ヘルプは、独立した対外的な部門で、その場所で別々に所有・運営されている場合に限り、独自のプロフィールを持てると説明しています。
プロフィールは1つ。メインカテゴリは主たる標榜科(内科など)の候補から、追加カテゴリに「健康診断」に相当する候補があれば追加。サービス欄で一般診療と健診・人間ドックを分けて載せ、説明文の最初で3者の入口を分ける。
名称は開設届の正式名称。「〇〇クリニック 健診センター」のような部門名を足さない。
健診部門は独自のプロフィールを持てる。名称・住所(別のフロアや入口)・電話番号・営業時間を部門の実態どおりに。一般診療のプロフィールとの間で、住所の表記と電話番号を照合し、重複と誤認を避ける。
「別プロフィールにすれば露出が増える」という理由で分けない。実態が基準。
実態と違う分け方は、重複プロフィールとして統合される、または情報の不一致で患者が迷う原因になります。判断に迷う場合は重複プロフィールの扱い、カテゴリの選び方はカテゴリの選び方、名称はビジネス名の付け方で扱っています。
SEASON年度の繁忙期と投稿の計画
健診・人間ドックには、年度に沿った繁忙期があります。企業の定期健診は年度の前半や秋に集中し、個人の人間ドックは年度末の駆け込みが多く、自治体の検診は実施期間が決まっています。
| 時期 | 投稿の内容(事実) | 同時に確認すること |
|---|---|---|
| 年度初め(4〜5月) | 今年度の健診受付開始、法人契約の受付、自治体検診の実施期間 | コースページの内容・費用の更新、サービス欄の点検 |
| 夏〜秋(7〜10月) | 企業健診の予約状況(「〇月は混み合います」の事実)、人間ドックの空き状況の確認先 | 特別営業時間(お盆・祝日) |
| 年度末(1〜3月) | 年度内の受診希望の方への予約締め切りの目安、自治体検診の終了日 | 結果の納期の案内、年末年始の特別営業時間 |
| 随時 | オプション検査の追加、設備の更新(事実のみ) | 公式サイトのコースページと整合 |
投稿には終了日を設定し、公式ヘルプが説明するとおり6か月でアーカイブされる前に、時期外れの案内が残らないようにします。「今年度中に受けないと」「早期発見のために今すぐ」のような勧奨や不安を煽る表現は使わず、受付・締め切り・実施期間の事実に限ります。投稿の使い方は投稿の使い方、年間の運用工数は運用にかかる院内工数で扱っています。
PHOTOS写真:検査室・更衣室・待合を無人で
個人受診者が写真で確認したいのは、「清潔か」「更衣室や待合はプライバシーが保たれるか」「女性でも受けやすいか」です。法人担当者は「受け入れの規模」を見ます。
- 受付、待合、更衣室(無人・ロッカーの番号や名前が写らない)、検査室(採血・心電図・レントゲン・エコー・内視鏡)、結果説明室を無人で撮る
- 女性専用の待合・更衣室があれば、その事実が伝わる写真を
- 検査機器は「備えている」事実が伝わる構図で。モニターに画像や名前が映っていないことを確認
- 法人向けに、複数人を同時に受け入れられる待合や、バスでの来院に対応した駐車場があれば、無人で撮る
- 受診者・スタッフが写る写真は使わない(スタッフは本人同意があれば可、名札は読めないように)
- 着替え中の更衣室、採血中の様子は撮らない
公式ヘルプは写真をJPGまたはPNG、10KB〜5MB、720×720ピクセル以上、と説明しています。写真の選び方は写真の選び方で扱っています。
REVIEWS口コミ返信:結果・再検査・数値に触れない型
健診・人間ドックの口コミには「結果の説明が丁寧だった」「再検査と言われたが説明がなかった」「数値が去年より悪くなっていた」が含まれます。返信で結果・数値・再検査の要否に触れると、院が受診者の健康情報を公に確認することになります。
型1:高評価(結果の内容が書かれている)
「結果に問題がなくて何よりです。来年もぜひご受診ください」
結果を公に確認し、勧誘している。
「ご受診と温かいお言葉をありがとうございます。ご不明な点があれば、いつでもお問い合わせください。」
感謝・案内の2要素。
型2:「再検査の説明がなかった」「結果が届かない」
「ご受診とご意見をありがとうございます。結果のご説明や送付については、この場では個別にお答えできません。お手数ですが受付までお電話いただければ、担当から状況を確認してご説明します」のように、結果に踏み込まず、窓口を案内します。同時に、結果の納期と説明の運用を院内で確認します。
型3:法人担当者からの口コミ
「対応が遅い」「請求書の不備」のような法人からの口コミには、「ご利用とご指摘をありがとうございます。契約に関するご不明点は法人窓口で承っております。ご指摘を受け、対応の手順を確認しました」のように、窓口と改善の事実を伝えます。契約内容や個別の企業名には触れません。
返信の分岐と体制は口コミ対応ルールブックの作り方、プライバシーの考え方は口コミ返信とプライバシーで扱っています。
COMMON MISTAKES健診・人間ドックに多い失敗6つ
担当者が予約リンクを押し、個人が法人窓口にかけます。説明文の最初の3行で分けます。
「営業中」を見て飛び込みの来院が続きます。最初に書きます。
総額・内容・問い合わせ先との併記ができません。公式サイトへ。
実態と違う分け方は重複として扱われ、情報の不一致を生みます。
健康情報を公に確認することになります。感謝と案内だけにします。
勧奨と不安を煽る表現です。受付・締め切り・実施期間の事実に限ります。
関連ページも同時に確認
FAQよくある質問
法人の問い合わせが多いので、予約リンクを法人フォームにしたいのですが。
人間ドックの「基本コース 〇〇円」だけでもサービス欄に載せたいです。
特定健診の自己負担額を書いてよいですか?
健診結果で異常があった人に、当院の一般診療で精密検査を受けてもらいたいのですが、プロフィールに書けますか?
女性の受診者向けに「女性専用の日」を設けています。どう伝えますか?
巡回健診(企業に出向く)も行っています。プロフィールに載せられますか?
健診の口コミが「流れ作業だった」など、運営への不満ばかりです。
SUMMARYまとめ|3者の入口を分け、価格は公式サイトに置く
今日から進めるならこの順番
健診・人間ドックのプロフィールは、3者が同時に見ることを前提に、入口を分け、価格の置き場所を守り、結果に触れないことで、法人にも個人にも一般診療の患者にも迷いのない状態になります。運用全体の考え方はクリニックMEO完全ガイドにまとめています。
健診・人間ドックのプロフィールを、3者の視点で照合します
説明文・予約リンク・サービス欄・カテゴリ・投稿・口コミ返信を確認し、入口の不足、価格の置き場所、併設時のプロフィール設計、表現上の注意点を優先順位付きでお渡しします。
無料MEO診断の案内を見る →- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「業種を管理する」(2026年9月16日確認)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールに表示されるサービスを管理する」(2026年9月16日確認)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する」(2026年9月16日確認)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」(2026年9月16日確認)
- 厚生労働省「特定健診・特定保健指導について」(2026年9月16日確認)
- 厚生労働省「がん検診」(2026年9月16日確認)
- 厚生労働省「安全・衛生」(労働安全衛生に関する施策)(2026年9月16日確認)
- 厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)」(PDF)(2026年9月16日確認)
本記事は一般的な運用情報であり、Googleによる表示や検索順位、集客の効果を保証するものではありません。
対象:日本国内で健診・人間ドックを行うクリニックにおけるGoogleビジネスプロフィールの整備。健診の種類・費用・制度の扱いは院・保険者・自治体ごとに異なり、本記事は診療上の判断、個別の効果・検索順位、および医療広告規制への適合性の法的判断を保証するものではありません。

コメント