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クリニックのGoogleマップ「質問と回答」(Q&A)はどうなった?現状の確認手順と患者の疑問の受け皿づくり

クリニックのGoogleマップ「質問と回答」(Q&A)はどうなった?現状の確認手順と患者の疑問の受け皿づくり
プロフィール整備

クリニックのGoogleマップ「質問と回答」(Q&A)はどうなった?現状の確認手順と患者の疑問の受け皿づくり

Googleビジネスプロフィールの管理画面から「質問と回答」が見当たらない、という相談が増えています。結論から言うと、オーナー向けにQ&Aの使い方を解説していたGoogleビジネスプロフィール ヘルプのページは現在404になり、ヘルプの機能一覧からも「質問と回答」は外れています。一方でGoogleマップ ヘルプ側には「場所に関する質問に答える」ページが残っており、そこには「一部の国や地域でのみ利用できる」と明記されています。この記事は、院長・事務長・MEO担当の方が、自院のプロフィールで実際にQ&Aが出るのかを確認し、出る場合/出ない場合それぞれで何をすべきかを決められるようにまとめたものです。

404GBPヘルプの旧「質問と回答」解説ページ
一部の国と地域のみマップ側の「質問に答える」機能の提供範囲
4か所患者の疑問を置ける公式の受け皿
Q管理画面に「質問と回答」が見当たらない。移動したのか、なくなったのか?
Qよくある質問を自分で登録しておく「先回りQ&A」は、今も打ち手として成立する?
Q知らない誰かが誤った回答を書いている。医院側で消せるのか?
!先に押さえる5点
  • Googleビジネスプロフィール ヘルプの「質問と回答」解説ページ(answer/7638918)は、日本語版・英語版とも404を返す。表示文は「該当の機能が存在しなくなったために削除されたか、または URL が正しくない可能性があります」。
  • 同ヘルプの「顧客と交流する」トピック一覧に並ぶのは、投稿・チャット・クチコミ・サービス・ソーシャルメディアのリンクで、「質問と回答」は含まれていない。
  • Googleマップ ヘルプの「Google マップの場所に関する質問に答える」は現存し、「重要: この機能は一部の国や地域でのみご利用いただけます」と書かれている。
  • マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシーは、報告対象の主観的コンテンツとして「クチコミ、メディア、場所に関する質問や回答など」を明記している。つまり質問・回答が表示される環境では、違反投稿の報告は今も想定されている。
  • したがって最初にやることは施策の実行ではなく、自院のプロフィールでQ&Aの枠が実際に出るかどうかの確認。出ないのに「Q&A対策」に費用を払う状態を避ける。
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Q&Aの表示有無だけでなく、医院名・カテゴリ・診療時間・写真・口コミ返信まで、公開情報から確認できる範囲を整理してお返しします。

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SECTION 01結論:オーナー向けQ&A解説はヘルプから消えている

まず事実関係を、確認できたものと確認できなかったものに分けて整理します。ここを曖昧にしたまま施策を決めると、すでに存在しない機能に工数を使うことになります。

確認できた事実

Googleの公開ヘルプで確認できた内容(2026年8月28日時点)
確認したもの結果実務上の意味
GBPヘルプ「質問と回答」解説ページ日本語版・英語版とも404。「該当の機能が存在しなくなったために削除されたか、または URL が正しくない可能性があります」と表示オーナー向けの公式な操作説明が参照できない状態
GBPヘルプ「顧客と交流する」トピック一覧投稿/チャット/クチコミ/サービス/ソーシャルメディアのリンクのみ。Q&Aの項目なしGoogleが現在案内している「顧客との交流」手段にQ&Aは含まれない
Googleマップ ヘルプ「場所に関する質問に答える」ページは現存。「重要: この機能は一部の国や地域でのみご利用いただけます」と明記マップ利用者側の回答機能は地域限定で存続。自院での表示は個別確認が必要
マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシー報告対象の主観的コンテンツとして「クチコミ、メディア、場所に関する質問や回答など」を明記質問・回答が出る環境では、違反投稿の報告フローは有効
GBPヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」「自社のビジネスの連絡先情報を投稿すること、あるいはクチコミや質問などに応じてそうした情報を投稿することは可能」と記載。ただし個人情報・機密情報の要求は禁止質問への応答という行為自体はガイドライン上も想定されている

確認できなかったこと(推測として扱う部分)

「Q&A機能を何年何月に終了した」というGoogleの公式な終了告知は、今回の調査では見つけられませんでした。したがって本記事では、「終了した」と断定せず、「オーナー向けの公式解説と管理導線が確認できない状態にある」という書き方をしています。日本国内の個々のプロフィールでQ&A欄が出るかどうかも、Googleは地域単位の一覧を公開していないため、一律には言えません。

i

事実・推測・実務提案の区別。この記事では、Googleの公開ヘルプに書かれている内容を「事実」、そこから読み取れる状況判断を「推測」、当研究所として推奨する運用を「実務提案」として書き分けています。推測部分は、Googleの仕様変更で覆る可能性があります。

なぜ「まず確認」なのか

MEOの提案資料には、いまだに「Q&Aに想定質問を先に登録して検索キーワードを補強する」という項目が残っていることがあります。しかし、そもそも自院のプロフィールにQ&Aの枠が表示されないなら、その作業は成果につながりません。逆に、表示される環境なのに誰も見ていなければ、患者が誤った回答を放置される可能性があります。やるか・やらないかを決める前に、出るか・出ないかを確認する——これが今のQ&A対応の出発点です。

SECTION 02自院にQ&Aが表示されるかを確認する手順

所要時間はおおむね5分です。管理画面だけを見ても判断できないため、患者と同じ見え方(検索結果とマップアプリ)から確認します。ログイン状態や過去の閲覧履歴の影響を避けるため、シークレットウィンドウを使ってください。

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シークレットウィンドウでPC版Google検索を開く

「医院名+地名」で検索し、右側(スマホでは上部)に出るビジネスプロフィールのパネルを表示します。ログインしたままだとオーナー向けの管理バーが混ざり、患者の見え方と区別がつきにくくなります。

院名は正式名称で。略称だと別施設が出ることがあります
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パネルを下までスクロールし、クチコミ欄の前後を見る

「質問と回答」「この場所について質問する」といった見出しやボタンがあるかを確認します。クチコミ、写真、営業時間、サービスの各ブロックの間に挟まる位置に出るのが従来の並びでした。

見出しが無い=そのプロフィールでは枠が提供されていない、と読みます
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スマホのGoogleマップアプリでも同じ場所を開く

PCの検索結果とマップアプリでは表示要素が一致しないことがあります。アプリで自院を開き、「概要」「クチコミ」「情報」の各タブを一通り確認してください。実際に来院前の患者が見るのは、多くの場合こちらです。

iOS・Androidの両方で見られると、より確実です
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オーナーとしてログインし、管理メニューを確認する

Google検索やマップから自院のプロフィールを管理する導線に入り、メニュー項目を確認します。現在Googleがヘルプで案内している「顧客と交流する」手段は、投稿・チャット・クチコミ・サービス・ソーシャルメディアのリンクです。ここにQ&Aの管理項目が無い場合、オーナー側からの回答導線は用意されていないと判断します。

権限が管理者止まりだと見えない項目もあります。オーナー権限で確認を
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結果をスクリーンショットで残す

日付入りで残しておくと、次回の点検時に「いつから変わったか」を追えます。業者から「Q&A対策」を提案された際、実物の画面を根拠に議論できるという実務上の効き目もあります。

院内の共有フォルダに月次で保存する運用がおすすめです

確認結果ごとの分岐

Q&A欄の表示状況別に、次にやることを整理した対応表
確認結果読み取り方次にやること
枠そのものが無いそのプロフィールでは質問・回答が提供されていないQ&A施策は保留。セクション05の受け皿づくりに切り替える
枠はあるが投稿ゼロ閲覧者側から質問できる状態。今後書き込まれる可能性がある月次点検の対象に追加。回答方針(セクション03)を先に決めておく
過去の質問・回答だけ残っている投稿導線が縮小しても既存の書き込みは残ることがある内容を精査。誤情報や個人情報があれば報告(セクション04)
枠があり、書き込みも継続している患者の意思決定に影響しうる情報が動いている週次点検へ格上げ。返答テンプレートを整備
PCでは出ないがアプリでは出る面によって表示要素が異なる出る側の面を基準に運用。両方を点検リストに入れる
!

「見えない=安全」ではありません。枠が無くても、患者の疑問そのものは消えません。行き場を失った質問は電話・受付・クチコミ本文に流れます。とくにクチコミ欄で質問混じりの投稿が増えているなら、それは受け皿が足りていないサインとして読めます。

SECTION 03表示がある場合の回答の線引きと例文

Q&Aが表示される環境では、医療機関としての回答は一般の店舗とは前提が異なります。公開の場である・投稿者以外の不特定多数が読む・削除しても引用が残りうるという3点を踏まえ、書ける内容を先に決めておきます。

回答してよい内容/避ける内容

公開の場で回答してよい
  • 診療時間、休診日、昼休みの時間帯といった運用情報
  • 予約の要否、予約方法、当日受付の締切時刻
  • 駐車場の有無・台数・提携先、最寄り出入口や階数
  • 初診時に持参するもの(保険証、医療証、紹介状など)
  • 院内設備(エレベーター、多目的トイレ、ベビーカーの可否)
  • 自院サイトの該当ページへの案内
公開の場では避ける
  • 投稿者個人の症状に対する診断・治療方針の判断
  • 「効きます」「治ります」など効果を断定する表現
  • 受診歴の有無に触れる返答(誰が患者かを示唆してしまう)
  • 他院との比較優良を示す表現
  • 投稿者に氏名・連絡先・生年月日などを書かせる依頼
  • 個別の費用を断定的に示す回答(条件で変わる場合)

Googleの「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」には、自院の連絡先情報をクチコミや質問などに応じて投稿することは可能である一方、個人情報または機密情報を要求することは禁止されている旨が明記されています。つまり「詳しくはお電話ください」と自院の窓口を案内するのは差し支えありませんが、「お名前と診察券番号をこちらに書いてください」は不可、という線引きになります。

そのまま使える回答例(運用情報に限定した3例)

CASE 01駐車場を聞かれた

「お問い合わせありがとうございます。当院の駐車場は建物東側に3台、加えて向かいのコインパーキングと提携しております。提携分は受付で駐車券をご提示ください。台数に限りがあるため、混雑時は近隣の有料駐車場のご利用をお願いする場合があります。」

条件(台数・混雑時の扱い)まで書くと、来院後の齟齬が減ります。

CASE 02初診の持ち物を聞かれた

「初診の方は、健康保険証(またはマイナ保険証)、各種医療証、他院からの紹介状やお薬手帳をお持ちください。お薬手帳が無い場合も受診いただけます。詳しい流れは当院サイトの初診の方へのページにまとめています。」

「無くても受診できる」という条件分岐を書くと、来院をためらう理由が1つ減ります。

症状の相談が書き込まれたときの型

個別の症状に公開の場で答えることは避け、判断は診察の場に戻します。例:「ご相談ありがとうございます。症状の程度や経過によって必要な対応が変わるため、この場でのご案内は控えさせていただきます。受診の目安や当日の流れについては、お電話(受付時間◯時〜◯時)または当院サイトのお問い合わせからご連絡ください。」——このように、断る理由と代わりの導線を必ずセットで書きます。

なお、医療機関のウェブサイトや広告表現は、厚生労働省の「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)」および同ガイドラインに関するQ&Aで考え方が示されています。Q&Aの回答文であっても、自由診療の費用や治療効果に踏み込む場合は、同指針とQ&Aを参照したうえで表現を確認してください。判断に迷う内容は、掲載前に有資格者の確認を通す運用が安全です。

SECTION 04違反する質問・回答を報告する手順

Googleマップ ヘルプの「Google マップの場所に関する質問に答える」には、報告手順が次のとおり記載されています。質問または回答の横にある「その他」アイコンをタップし、「不適切な質問を報告」または「不適切な回答を報告」をタップする——これが公式に案内されている導線です。オーナー専用の削除ボタンではなく、閲覧者と同じ報告フローである点に注意してください。

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対象の投稿を特定し、証跡を残す

報告前に、スクリーンショットと日時、投稿者の表示名を記録します。報告後に表示が消えると、後から状況説明ができなくなるためです。誰が確認したかも併記しておきます。

報告は取り消せない前提で、記録を先に取ります
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どのポリシーに当たるかを言語化する

「気に入らない」ではなく、マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシーのどの禁止項目に当たるかを1行で書けるかを確認します。書けない場合、報告しても判断されない可能性が高くなります。

下の表で該当項目を照合してください
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「その他」から報告する

質問または回答の横の「その他」アイコン →「不適切な質問を報告」または「不適切な回答を報告」を選びます。理由の選択肢は画面の案内に従います。

同一投稿を複数アカウントから連続報告する運用は避けます
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結果を待ち、消えない場合の代替を用意する

ポリシーによれば、違反コンテンツは自動モデルで削除され、判断が難しいものは訓練を受けた担当者に回されます。つまり即時判定とは限らず、削除されない結論もありえます。消えない前提で、正しい情報を自院側の受け皿(セクション05)に置いておきます。

現地法違反と考える場合は、法律に基づく削除の導線が別に用意されています

報告が根拠を持ちやすい類型/持ちにくい類型

マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシーの禁止項目と、クリニックでの当てはめ
ポリシー上の分類クリニックで起こりがちな例報告の根拠
誤った情報「この医院はもう閉院した」「保険が使えない」など事実と異なる回答。健康・医療に関する誤解を招く内容健康や医療に関する誤解を招く情報・虚偽の情報を含む有害なコンテンツは禁止と明記されている
なりすましスタッフや院長を名乗る第三者が回答している他人・グループ・組織へのなりすましは禁止
虚偽の、または誤解を招くコンテンツ来院実績のない人物による断定的な回答、競合の評判を落とす書き込み実体験に基づかない内容、競合の評判を傷つける投稿は禁止
不実表示提供していない診療内容を「やっている」と書かれる、費用の虚偽記載商品やサービスの説明や品質に関する虚偽・誤解を招く記述は禁止
ハラスメント/個人情報特定スタッフへの中傷、患者や職員の氏名・連絡先の書き込みハラスメント、晒し行為、個人情報を含むコンテンツは禁止
(該当しにくい)「待ち時間が長い」「予約が取りにくい」といった主観的な指摘事実に基づく主観は禁止項目に当たりにくい。運用改善と返答で対応する領域
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削除を金銭で持ちかけられた場合は別導線です。Googleビジネスプロフィール ヘルプには「ビジネス プロフィールでの否定的なクチコミによる恐喝詐欺を報告する」という専用ページが用意されています。クチコミでもQ&Aでも、削除と引き換えに金銭や便宜を求められた時点で通常の報告とは切り分け、院内で記録を残したうえでこの導線を使ってください。

やってはいけない対処

削除されない書き込みに対して、スタッフの個人アカウントで反論を書き込む、複数人で同じ投稿に低評価を付けるといった対処は避けてください。ポリシーは、1人のユーザーによって、またはその依頼により複数アカウントから投稿されたコンテンツを虚偽のエンゲージメントとして扱い、違反したアカウントには機能の使用制限や停止を行う場合があると記載しています。院の信頼を守るための行動が、プロフィール側のリスクを増やす形になりかねません。

SECTION 05患者の疑問を置く4つの受け皿

Q&Aの枠が無い、あるいは今後どうなるか読めない——という前提に立つなら、患者の疑問は自院が管理できる場所に置き直すのが確実です。Googleが現在ヘルプで案内している手段のうち、クリニックで実際に使える受け皿は次の4つです。

患者の疑問を置く4つの受け皿と、それぞれの向き・不向き・制約
受け皿向いている疑問Googleヘルプ上の制約更新の目安
自院サイトのFAQページ費用の考え方、初診の流れ、診療内容の詳細、よくある不安Google側の文字数制限を受けない。ただし医療広告等ガイドラインの対象として表現を確認する四半期ごと+問い合わせ増加時
ビジネスプロフィールの投稿年末年始・臨時休診、新しい診療枠、季節の案内投稿本文に電話番号を含めることは許可されない。「今すぐ電話」ボタンを使う月1〜2回
サービス(診療メニュー)欄「その診療をやっているか」という一次的な確認実際に提供している内容に限る。業務内容を正確に反映する必要があるメニュー改定時
ビジネスの説明欄医院の方針、対象、立地の特徴といった全体像リンクは種類を問わず使用不可。特別料金や特典を過度に強調する表現も不可年1回+大きな変更時

なぜFAQページを軸にするのか

4つのうち中心に据えるべきは自院サイトのFAQです。理由は3つあります。第一に、文字数や表現の制約がGoogleの各欄より緩く、条件分岐(保険が使える場合/使えない場合など)まで書き切れること。第二に、プロフィール側の仕様が変わっても消えないこと。第三に、投稿・説明文・口コミ返信のすべてから「詳しくはこちら」と参照できる一次情報になることです。Q&A欄に書いていた想定問答は、まずFAQページへ移し替えるのが現実的な移行先になります。

FAQに載せる質問の集め方

  • 受付で同じ週に2回以上聞かれた質問をメモに残す
  • 電話問い合わせの内容を担当者が1行で記録する
  • 予約フォームの自由記述欄に書かれた不安を拾う
  • クチコミ本文に含まれる「知らなかった」という記述を拾う
  • 初診時の説明で毎回補足している内容を洗い出す

FAQ1件あたりの書き方

  • 質問文は患者が使う言葉のまま(専門用語に直さない)
  • 結論を1行目に書く
  • 条件で変わる場合は分岐を明示する
  • 費用は「条件と目安」まで書き、断定を避ける
  • 診療内容に関わる記述は有資格者の確認を通す
  • 最終更新日を各項目または頁末に示す

投稿・サービス欄・説明文の具体的な書き方は、それぞれ個別記事にまとめています。受け皿を作るときは、4つの間で同じ情報が食い違わないよう、FAQページを正とし、他の3つはそこへ寄せる形で整えてください。

SECTION 06よくある失敗と業者提案の見極め

Q&Aは、仕様が見えにくい分だけ、古いノウハウが残りやすい領域です。とくに次の4つは、今でも提案書や運用マニュアルに残っていることがあります。

01スタッフの別アカウントで質問を作り、院側が回答する

いわゆる「先回りQ&A」の中身ですが、実体験に基づかない投稿や、依頼により複数アカウントから行う投稿は虚偽のエンゲージメントに当たりうるとポリシーに明記があります。利益相反に基づくコンテンツ(雇用関係を含む)も同様です。得られる効果に対してリスクが釣り合いません。

02回答文に地名や診療科名を詰め込む

「○○駅 内科 土曜診療」のような語句を回答文に並べるやり方です。順位への効果をGoogleが公式に認めた記述は確認できません。一方で、読みにくい回答は患者の判断を妨げ、院の丁寧さの印象を損ないます。

03個別の症状相談に公開の場で答えてしまう

悪意はなくても、公開の場での回答は不特定多数に一般化されて読まれます。さらに、返答内容から投稿者の受診歴が推測できてしまうというプライバシー上の問題も生じます。

04「Q&A対策件数」を成果指標にした契約を結ぶ

自院のプロフィールで枠が表示されていなければ、件数は増やせても患者の目には届きません。契約前にセクション02の確認を済ませ、スクリーンショットを根拠に話すのが確実です。

業者提案を受けたときの確認項目

契約前に聞く

  • 当院のプロフィールでQ&Aの枠は現在表示されていますか(画面で提示してください)
  • 質問は誰のアカウントから投稿しますか
  • その方法はGoogleのどのポリシーに照らして問題ないと考えていますか
  • 回答文の医療表現は誰が確認しますか
  • 契約終了後、投稿した内容はどうなりますか

権限と記録を確認する

  • オーナー権限は自院名義のアカウントにあるか
  • 業者に付与するのは管理者権限にとどめているか
  • 実施した作業のログが月次で共有されるか
  • 報告書の数値が、自院でも確認できる指標か
  • 解約時の権限返還手順が契約書にあるか

SECTION 07院内フロー:誰がいつ確認するか

Q&Aは、表示されていても通知が届くとは限らない領域です。「気づいた人が対応する」運用にすると、結果として誰も見なくなります。担当と頻度を先に決めてください。

STEP 1週次:表示の確認
STEP 2内容の判定
STEP 3返答または報告
STEP 4FAQへ反映
Q&Aと受け皿の点検サイクル(担当・頻度・所要時間の目安)
頻度やること担当の目安所要時間
週1回マップアプリで自院を開き、質問・回答とクチコミの新着を見る受付リーダーまたはMEO担当5分
新着発生時返答する・報告する・何もしないの3分岞を判定事務長(医療内容は院長確認)10分
月1回問い合わせメモを集計し、FAQに追加すべき質問を抽出事務長+受付20分
月1回プロフィールの画面スクリーンショットを日付付きで保存MEO担当5分
四半期FAQページとサービス欄・説明文の記述の食い違いを点検事務長30分
判定の3分岞を先に決めておく

新しい書き込みを見つけたときの判断は、「①運用情報の質問なので事務長が返答」「②ポリシー項目に当たるので報告」「③主観的な指摘なので返答せず運用改善に回す」の3つに限定します。現場で悩む時間が減り、対応のばらつきも押さえられます。医療内容に触れるものは例外なく院長確認を通します。

SECTION 08移行ワークシート:Q&Aで拾っていた質問を棚卸しする

最後に、実際に手を動かす部分を置いておきます。Q&Aの枠が見当たらない、あるいは今後の仕様が読めない状況でも、患者が実際に抱えている疑問の一覧だけは自院の資産として残ります。以下の分類で棚卸しし、それぞれをどの受け皿に置くかを決めてください。院内会議の30分で一周できる量です。

患者の質問カテゴリ別に、推奨する受け皿と書き方の注意点を整理した棚卸し表
質問のカテゴリ具体例推奨する受け皿書くときの注意
アクセス・驻車駐車場の台数、入口の場所、ベビーカーの可否ビジネスプロフィールの写真+FAQページ写真と文章をセットにする。階数や目印まで書く
受付・予約予約は必須か、当日受付の締切、キャンセル方法FAQページ+予約リンクの設定例外(発熱時など)の扱いを分岐で書く
費用・保険保険適用の有無、自由診療の目安、支払方法FAQページ(医療広告等GLを確認)断定を避け、条件と目安の形で示す
診療内容の有無その検査をやっているか、小児は見ているかサービス(診療メニュー)欄+FAQ実際に提供している内容だけを正確に登録する
時間・休診年末年始、臨時休診、昼休みの受付営業時間設定+投稿投稿本文に電話番号を入れない
院内環境バリアフリー、キッズスペース、感染対策属性設定+写真+FAQ実態と違う属性をつけない(不実表示になりうる)
症状・治療の相談この症状は受診すべきか、どの科か受診前相談の導線(電話・フォーム)公開の場で個別判断をしない。受診の場に戻す

棚卸し後にやる3つの作業

1

FAQページの有無と粒度を確認する

自院サイトにFAQページがなければ、上のカテゴリごとに見出しを立てて作ります。すでにある場合は、「受付で実際に聞かれる質問」とのズレを見ます。患者が聞いていないことだけが並んでいるFAQは、よくある失敗です。

2

各受け皿の記述を揃える

診療時間、休診日、予約の要否などは、プロフィール・自院サイト・予約システムの3か所で食い違っていることがあります。食い違いは、患者の不信と問い合わせの両方を増やします。一度に揃えてください。

3

毎月の担当と提出物を決める

セクション07のサイクル表をそのまま院内ルールにしてください。担当を名前で埋め、月末にスクリーンショットと問い合わせメモを提出するだけで、仕様変更に気づける体制になります。

関連ページも同時に確認

FAQよくある質問

管理画面に「質問と回答」が見当たりません。不具合でしょうか。
不具合とは限りません。Googleビジネスプロフィール ヘルプの旧「質問と回答」解説ページは現在404を返し、ヘルプの「顧客と交流する」トピック一覧にも含まれていません。まずはセクション02の手順で、患者側の見え方でも枠が出ないかを確認してください。ブラウザやキャッシュの問題でないことを確かめるため、シークレットウィンドウとマップアプリの両方で見るのが確実です。
以前自院で登録したQ&Aは、今も患者に見えていますか。
プロフィールごとに異なります。投稿導線が見当たらなくても、過去の質問・回答が表示され続けていることがあります。自院で表示を確認し、古い診療時間や廃止したメニューなど現状と合わない内容が残っていないかを見てください。現状と違う情報は、患者の判断を誤らせることがあります。
自分たちで想定問答を登録する「先回りQ&A」はやってもいいですか。
当研究所としては推奨しません。マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシーは、実体験に基づかないコンテンツ、同一人物の依頼による複数アカウントからの投稿、雇用関係などの利益相反に基づくコンテンツを禁止しています。同じ内容は自院サイトのFAQページに置けば、制約なく、しかも消えない形で残せます。
誰かが誤った回答を書いています。院側で削除できますか。
オーナーが直接削除する導線は確認できていません。Googleマップ ヘルプに記載されているのは、質問または回答の横の「その他」から「不適切な質問を報告」または「不適切な回答を報告」を選ぶ報告フローです。報告しても必ず削除されるわけではないため、並行して正しい情報をFAQページや投稿に置いてください。
報告したことは相手に伝わりますか。報復が心配です。
Googleは報告者の氏名を投稿者に通知するとは公表していませんが、安全を保証する記載も確認できません。実務上は、報告の前に院内で判断を共有し、スクリーンショットと日時を残しておくことをおすすめします。金銭や便宜と引き換えに削除を迫られている場合は、恐喝詐欺の報告導線が別に用意されています。
Q&Aがない分、クチコミ欄で質問されることが増えました。
受け皿が足りていないサインとして読めます。クチコミへの返信では、投稿者個人の受診歴に触れない範囲で簡潔に答え、詳細はFAQページへ案内するのが安全です。Googleのヘルプも、返信は一般公開され、1人ではなく大勢の顧客に届くとして、簡潔さとプライバシー保護をすすめています。
今後Q&Aが復活したら、やることは変わりますか。
基本は変わりません。FAQページを一次情報として整えてあれば、その抜粋をQ&Aに回答として置くだけで済みます。逆にQ&Aだけに情報を置いていると、仕様変更のたびに資産が消えます。この順番を逆にしないことが、仕様変更に強い運用の要点です。

SUMMARYまとめ

今日からやること
POINT 01まず自院のプロフィールでQ&Aの枠が出るかを、シークレットウィンドウとマップアプリの両方で確認する
POINT 02ヘルプ上、オーナー向けのQ&A解説は404で、「顧客と交流する」手段にも含まれていない
POINT 03マップ側の回答機能は「一部の国や地域でのみ」と明記されており、一律には語れない
POINT 04表示がある場合の回答は運用情報に限定し、個別の症状判断と受診歴には触れない
POINT 05違反投稿は「その他」→「不適切な質問/回答を報告」。削除されない前提で代替を用意する
POINT 06患者の疑問はFAQページを正とし、投稿・サービス欄・説明文をそこへ寄せる

Q&Aのように、Google側の仕様で消えたり地域限定になったりする機能は他にもあります。自院で管理できる場所に一次情報を置き、プラットフォーム側はそこへの導線に徒する——この作りにしておけば、今回のような変化が起きても、失うものを最小限にできます。

NEXT STEP

自院のQ&A表示と受け皿の抹けを、まとめて確認しませんか

Q&A欄の有無だけでなく、説明文・サービス欄・投稿・口コミ返信の状態を、公開情報から確認できる範囲で整理してお返しします。費用はかかりません。

無料MEO診断を依頼する
参照した一次資料
執筆・編集:クリニック集客研究所(MOCHI ha MOCHIYA)
本記事は一般的な運用情報であり、Googleによる表示や審査結果を保証するものではありません。医療内容の判断は受診した医療機関の有資格者にご確認ください。編集方針は編集・監修・訂正方針、運営体制は運営者情報をご覧ください。
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この記事を書いた人

クリニック集客研究所(運営:MOCHI ha MOCHIYA)の編集部です。GoogleビジネスプロフィールおよびGoogle検索の公式情報と、医療広告ガイドライン等の一次資料を照合し、クリニックのMEO運用手順を検証して掲載しています。

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