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クリニックサイトの表示速度とCore Web Vitals|PageSpeed Insightsの読み方とMEOとの関係

クリニックサイトの表示速度とCore Web Vitals|PageSpeed Insightsの読み方とMEOとの関係
クリニック集客研究所|PAGE SPEED
「スコアが赤い」より、
「患者がスマホで予約ボタンまで待てるか」

PageSpeed Insightsで公式サイトを測ると、多くのクリニックサイトは赤や橙のスコアが出ます。そこで制作会社に「速くしてほしい」と伝えると、費用と工数の割に何が変わったのか分からない、という結果になりがちです。本記事では、PageSpeed Insightsの結果の読み方、Core Web Vitalsの3指標の意味、Googleマップからの流入で本当に重要な部分、制作会社に依頼するときの優先順位を整理します。

見るのは3指標LCP・INP・CLS(Core Web Vitals)
フィールドデータ優先実際の患者の端末で測った値を見る
対象はスマホの主要ページトップ・診療科・アクセス・予約
?PageSpeed Insightsのスコアが低い。どこまで気にすべき?
?表示速度はGoogleマップの順位に関係する?
?制作会社に何をどの順で依頼すればよい?
✓先に確認する5つの要点
  • Core Web Vitalsは、Googleが示すページ体験の指標で、LCP(読み込み)、INP(操作への反応)、CLS(表示のずれ)の3つ。Googleは良好とされる基準値を公開している
  • PageSpeed Insightsには「実際のユーザーの環境で評価する(フィールドデータ)」と「パフォーマンスの問題を診断する(ラボデータ)」がある。判断に使うのはフィールドデータ、原因を探すのがラボデータ
  • Googleは、ページエクスペリエンスがランキングに考慮される要素の1つと説明しているが、コンテンツの関連性のほうが重要だとも述べている。ローカル検索の順位はGBPの関連性・距離・知名度で決まり、表示速度で順位が動くと期待しない
  • クリニックサイトで多い原因は、大きな画像、埋め込み地図や動画、多数のプラグイン、フォントの読み込み
  • 依頼の優先順位は、スマートフォンの主要ページ(トップ・診療科・アクセス・予約)から。全ページを一律に速くする必要はない
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スマホで予約ボタンまでたどり着けているか、実データで確認したい方へ

主要ページのCore Web Vitalsと、GBPからの流入の離脱状況を照らし合わせ、制作会社に依頼すべき項目を整理します。

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最終確認日:2026年9月16日。PageSpeed Insights、Core Web Vitalsの指標・基準値、Search Consoleのレポートは更新されることがあります。操作時は各公式資料もあわせてご確認ください。

目次

WHYなぜクリニックサイトで表示速度が問題になるか

クリニックの公式サイトは、Googleマップのプロフィールから「ウェブサイト」や「予約」をタップした患者が、スマートフォンで開くことがほとんどです。この場面では、ページが表示されるまでの数秒が、予約ボタンに到達するかどうかを分けます。

影響が出る3つの場面

  • 移動中・待ち時間の検索:電波状況が不安定な環境で開くため、大きな画像や動画が多いページは表示に時間がかかる
  • 高齢の患者:表示のずれ(ボタンが動く)で誤タップが起き、予約を諦める
  • 予約ページへの遷移:外部の予約システムに飛ぶ前に、自院サイトの表示で待たされると離脱する

GBPのウェブサイトクリック数に対して、GA4のGBP経由セッション数が大きく少ない場合、表示速度が一因の可能性があります。段階ごとの比率の見方はGoogleマップから予約完了までの計測設計で扱っています。

CORE WEB VITALSCore Web Vitalsの3指標

Googleは、ページ体験の指標としてCore Web Vitalsを示しています。web.devの「Web Vitals」では、3つの指標とそれぞれの基準値が説明されています。

Core Web Vitalsの3指標と、クリニックサイトでの意味
指標測っているもの「良好」の基準患者にとっての意味
LCP(Largest Contentful Paint)ページの主要なコンテンツが表示されるまでの時間2.5秒以内ファーストビューの写真や見出しが出るまで待たされないか
INP(Interaction to Next Paint)タップやクリックへの反応の速さ200ミリ秒以内予約ボタンやメニューを押してすぐ反応するか
CLS(Cumulative Layout Shift)表示中にレイアウトがずれる量0.1以下読んでいる途中でボタンや文章が動かないか

基準値は、ページの読み込みの75パーセンタイル(利用者の4分の3がその値以下)で評価するとされています。一部の利用者だけが速くても「良好」にはなりません。Search Consoleにも「Core Web Vitals」レポートがあり、サイト全体のURLの状態を確認できます。

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指標名と基準値は更新されることがあります。
INPは2024年に旧指標(FID)から置き換わりました。制作会社の資料に古い指標名が残っている場合は、現在のweb.devの記載を基準にしてください。

PAGESPEED INSIGHTSPageSpeed Insightsの読み方

PageSpeed Insightsは、URLを入力するとそのページの体験と速度を分析するGoogleのツールです。Googleの説明では、実際のユーザーの環境で得たデータ(フィールドデータ)と、管理された環境で計測したデータ(ラボデータ)の両方を提示するとされています。

FIELD DATA実際のユーザーの環境で評価する

過去28日間に実際にそのページを開いた利用者の端末から集めた値です。患者の実体験に近く、判断に使うのはこちらです。

注意:アクセスが少ないページでは「十分なデータがありません」と表示され、フィールドデータが出ないことがあります。

LAB DATAパフォーマンスの問題を診断する

Googleのサーバーが決まった条件でページを読み込んで計測した値と、改善項目の一覧です。原因を探すのに使います。0〜100のスコアはこちらの値です。

注意:計測条件が実際と違うため、スコアの数字そのものを目標にしない。

院内で見る順番

STEP 1「携帯電話」タブを選ぶ
STEP 2フィールドデータの3指標を見る
STEP 3「不合格」ならラボの改善項目を見る
STEP 4上位3項目を制作会社へ

公開したページがそもそも検索に登録されていない場合は、速度以前の問題です。登録状態はURL検査と再クロールの手順で確認してください。スコアが50でも、フィールドデータの3指標がすべて「良好」なら、患者の体験としては問題ありません。逆にスコアが高くても、フィールドデータでLCPが「不良」なら、実際の患者は待たされています。スコアではなく、フィールドデータの合否で判断します。

RELATIONローカル検索・Googleマップとの関係

「表示速度を上げればGoogleマップの順位が上がる」という説明を受けることがありますが、公式の説明はもう少し慎重です。

Googleの説明

Google検索セントラルの「ページ エクスペリエンスと Google 検索結果への影響」では、Googleのランキングシステムはページエクスペリエンスに関するさまざまな要素を考慮するとしつつ、ページエクスペリエンスの一部の側面が優れていなくても、優れたコンテンツであれば上位に表示されることがあると説明しています。つまり、速度は考慮される要素の1つであり、コンテンツの関連性を上回るものではありません。

一方、Googleビジネスプロフィールのヘルプでは、ローカル検索結果の順位は関連性・距離・知名度で決まると説明されており、公式サイトの表示速度はこの3つの直接の要素として挙げられていません。

速度改善の目的は、順位ではなく「到達」

表示速度を改善しても、Googleマップの順位が上がると約束できるものではありません。目的は、プロフィールからサイトに来た患者が、予約ボタンまで待たずにたどり着けることです。改善の効果は、順位ではなくGA4のGBP経由セッション数と予約完了数で見ます。順位要因の考え方は関連性・距離・知名度の整理をご覧ください。

CAUSESクリニックサイトで多い原因

原因影響する指標典型例対処の方向
大きな画像LCPトップのスライド写真が1枚3MB、院内写真が縮小されていない適切なサイズと形式に圧縮。遅延読み込み
埋め込みの地図・動画LCP・INPトップページにGoogleマップとYouTubeを埋め込んでいるアクセスページに移す、または画像に置き換えてリンク
多数のプラグイン・外部スクリプトINPSNSのウィジェット、チャット、複数の解析タグ使っていないものを削除。タグは1つの管理ツールにまとめる
ウェブフォントLCP・CLS複数の書体を読み込み、表示後に文字が入れ替わる書体を絞る、表示方法を調整
サイズ指定のない画像・広告枠CLS読み込み後にボタンが下へずれる画像に幅と高さを指定
サーバーの応答が遅いLCP安価な共有サーバー、キャッシュ未設定キャッシュの設定、必要ならサーバーの見直し

クリニックサイトで最も多いのは、大きな画像です。院内写真や医師の写真をカメラの元データのまま載せているケースが目立ちます。Googleビジネスプロフィール側の写真と同じ素材を使う場合も、サイト用には別途縮小します(プロフィール側の写真の考え方は外観・院内・スタッフ写真の選び方)。写真の差し替えは院内でも対応できる範囲で、制作会社に依頼する前に、画像の縮小だけで改善する例もあります。

PRIORITY制作会社に依頼する優先順位

全ページを一律に速くする依頼は、費用が膨らむ割に効果が見えません。患者がGoogleマップから最初に開くページに絞ります。

優先ページ理由まず見る指標
1トップページGBPの「ウェブサイト」から最初に開かれるLCP(スマホ)
2予約方法・予約ページ予約完了への最後の関門INP・CLS
3診療科ページ受診判断に読まれるLCP・CLS
4アクセスページ移動中に開かれる。写真が多いLCP
5その他のページアクセスが少なく、フィールドデータも出にくい後回しでよい

依頼書に書く4点

  • 対象ページのURL(優先順位付き)
  • 現在のフィールドデータの3指標の値(スクリーンショット)
  • ラボデータの改善項目の上位3つ
  • 改善後に確認する方法(同じページを28日後にPageSpeed Insightsで再計測)

依頼と変更の内容は変更履歴に残します。速度改善のためにプラグインを削除した結果、予約フォームや計測タグが止まる事故は珍しくありません。変更後は、予約完了の計測が動いているかも確認してください。記録の残し方は変更履歴テンプレートで扱っています。

5 STEPS確認から依頼までの5ステップ

1

主要4ページをPageSpeed Insightsで計測する

トップ・予約・診療科・アクセスのURLを「携帯電話」で計測し、フィールドデータの3指標の合否を表に転記します。

所要:20分
2

Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートを見る

サイト全体で「不良」「改善が必要」のURLがどれだけあるかを確認します。主要ページが含まれていれば優先します。

データ不足なら表示されない
3

院内でできることを先にやる

大きな画像の縮小、使っていないプラグインの停止(制作会社に確認のうえ)、トップページの動画や地図の埋め込みの見直しを検討します。

変更前に記録
4

残りを優先順位付きで制作会社に依頼する

依頼書の4点をまとめ、対象ページと指標を明示します。「速くしてほしい」ではなく「このページのLCPを良好にしたい」と伝えます。

指標で伝える
5

28日後に再計測し、計測タグの動作も確認する

フィールドデータは28日間の集計のため、改善の反映には時間がかかります。同時に、GA4の予約完了・電話タップが記録されているかを確認します。

副作用の確認

COMMON MISTAKESよくある失敗6つ

01ラボのスコアを目標にする

判断に使うのはフィールドデータの合否です。スコア100を目指す必要はありません。

02パソコンの結果だけ見る

患者はスマートフォンで開きます。「携帯電話」タブで見ます。

03全ページを一律に依頼する

費用が膨らみ、効果が見えません。主要4ページに絞ります。

04速度改善で計測タグを止める

プラグイン削除の副作用です。変更後にGA4のキーイベントを確認します。

05順位が上がると期待する

ローカル検索の順位は関連性・距離・知名度で決まります。目的は到達です。

06改善直後に再計測して判断する

フィールドデータは28日間の集計です。反映を待ちます。

関連ページも同時に確認

FAQよくある質問

PageSpeed Insightsのスコアが30台です。すぐ直すべきですか?
スコアはラボデータの値で、実際の患者の体験とは条件が違います。まずフィールドデータの3指標(LCP・INP・CLS)の合否を確認してください。3つとも「良好」なら、スコアが低くても急ぐ必要はありません。「不良」があれば、そのページと指標に絞って改善を検討します。
フィールドデータが「十分なデータがありません」と出ます。
そのページへのアクセスが少なく、実際の利用者のデータが集まっていない状態です。クリニックサイトの下層ページではよくあります。この場合はトップページなどアクセスの多いページのフィールドデータと、ラボデータの改善項目を参考にします。Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートも確認してください。
表示速度を改善すれば、Googleマップの順位は上がりますか?
上がると約束できるものではありません。Googleビジネスプロフィールのヘルプでは、ローカル検索の順位は関連性・距離・知名度で決まると説明されており、公式サイトの速度は直接の要素として挙げられていません。改善の目的は、サイトに来た患者が予約ボタンまで待たずにたどり着けることです。
制作会社から「サーバーを変えれば速くなる」と言われました。
サーバーの応答が遅いことがLCPの原因になっている場合は効果がありますが、原因が大きな画像や埋め込みであれば、サーバーを変えても改善しません。ラボデータの改善項目で「サーバーの応答時間」が上位に出ているかを確認してから判断してください。
院内で写真を縮小するには、どうすればよいですか?
CMSにアップロードする前に、画像編集ソフトやオンラインの圧縮ツールで、表示サイズに合わせた幅(スマートフォン向けなら横1000〜1500ピクセル程度)に縮小し、ファイルサイズを数百KB以下にします。すでに掲載済みの画像を差し替える場合は、制作会社に依頼するほうが安全です。
Core Web Vitalsの基準値は変わりますか?
指標と基準値はGoogleが更新することがあります。実際に、2024年に操作への反応を測る指標がFIDからINPに置き換わりました。制作会社の資料や過去の計測結果を比べるときは、同じ指標で比べているかを確認し、現在の基準はweb.devの記載で確認してください。
予約システムが外部サービスで、そのページが遅いです。
外部サービスのページは院側で速度を改善できません。できるのは、自院サイトから予約ページへ遷移するまでを速くすることと、予約システム会社に改善要望を伝えることです。GA4で予約ページ閲覧から完了までの比率を見て、離脱が大きければ予約システムの見直しも検討材料になります。

SUMMARYまとめ|フィールドデータの合否で、スマホの主要4ページを見る

この記事のポイント
POINT 01見るのはLCP・INP・CLSの3指標
POINT 02判断はフィールドデータ、原因探しはラボデータ
POINT 03順位より「予約ボタンへの到達」が目的
POINT 04多い原因は大きな画像と埋め込み
POINT 05依頼は主要4ページに絞り、指標で伝える
POINT 06改善後は計測タグの動作も確認

今日から進めるならこの順番

STEP 01主要4ページをスマホで計測
STEP 02フィールドデータの合否を表に
STEP 03画像縮小など院内でできることから
STEP 04残りを指標付きで依頼

表示速度は、赤いスコアを緑にする作業ではなく、Googleマップから来た患者を予約ボタンまで待たせない作業です。フィールドデータで判断し、主要ページに絞り、改善後は計測の副作用を確認する。この順番なら、費用を抑えて患者の体験を改善できます。運用全体の考え方はクリニックMEO完全ガイドにまとめています。

CLINIC MEO DIAGNOSIS

主要4ページの3指標と、GBP経由の離脱を照らし合わせます

PageSpeed InsightsとSearch Consoleの実データ、GA4のGBP経由セッションを確認し、制作会社に依頼すべきページと指標を優先順位付きでお渡しします。

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確認した一次情報・公式情報
執筆・編集:クリニック集客研究所(MOCHI ha MOCHIYA)
本記事は一般的な運用情報であり、Googleによる表示や検索順位を保証するものではありません。
対象:日本国内のクリニックにおける一般的な公式サイト運用。指標や基準値は確認日時点の公式資料に基づき、個別の計測結果・検索順位・医療上の判断を保証するものではありません。
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