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複数院・分院のGoogleビジネスプロフィール管理|ビジネス拠点グループ・権限・命名・退職時の運用設計

複数院・分院のGoogleビジネスプロフィール管理|ビジネス拠点グループ・権限・命名・退職時の運用設計
クリニック集客研究所|MULTI-LOCATION
分院が3つを超えたら、
「院ごとの担当者任せ」は破綻する

2院目までは院長の個人アカウントで回っていたGoogleビジネスプロフィールも、3院・4院と増えると、誰がどの院のオーナーか、退職した事務長の権限が残っていないか、院名の表記が院ごとに違わないか、が把握できなくなります。本記事では、医療法人・複数院の本部がプロフィールを管理するための設計を、ビジネス拠点グループ、権限の分け方、院名の統一ルール、退職時の手順、分院ごとの運用の分担まで整理します。

本部が「オーナー」各院の担当は「管理者」
拠点グループで束ねる個人アカウントに紐づけない
院名は命名ルールで統一「法人名+院名」か「院名のみ」を1つに
?分院ごとに別々のGoogleアカウントで管理している。まとめるべき?
?退職した事務長がまだオーナーになっている。どう外す?
?投稿や口コミ返信は本部でやるべき?各院に任せるべき?
✓先に確認する5つの要点
  • Googleは複数の拠点をまとめて管理するための「ビジネス拠点グループ」を提供している。グループにオーナー・管理者を設定し、その権限がグループ内の全プロフィールに適用される仕組み
  • 本部(法人)が管理するGoogleアカウントをグループのオーナーにし、各院の担当者は管理者にする。個人アカウントをオーナーにしない
  • Googleのガイドラインは、実際の店舗で一貫して使われている名称を求めている。分院の名称は「法人名を含めるか」「院名の書き方」を命名ルールで統一する
  • 退職・異動時は、権限の削除を退職日当日に行い、削除したことを記録する。残った権限は乗っ取りと同じリスク
  • 基本情報・カテゴリ・権限は本部が管理し、投稿・写真・口コミ返信は各院が院内ルールに沿って行う分担が現実的
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複数院の権限と表記を、一覧で棚卸ししたい方へ

各院のオーナー・管理者、院名の表記、カテゴリ、営業時間の状態を横断で確認し、統一すべき項目と順番を整理します。

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最終確認日:2026年9月16日。Googleビジネスプロフィールの画面・機能・ビジネス拠点グループの仕様は更新されることがあります。操作時は実際の管理画面と公式ヘルプもあわせてご確認ください。

目次

PROBLEM複数院で起きる5つの問題

問題起きること原因
権限の散在院ごとに別のアカウントがオーナーで、本部が全体を見られない開院時にその場の担当者が個人アカウントで作成
退職者の権限残り辞めた事務長や業者が今もオーナー退職手続きにプロフィールの権限削除が含まれていない
表記のばらつきA院は「医療法人〇〇会 △△クリニック」、B院は「△△クリニック□□院」命名ルールがなく、担当者ごとに入力
カテゴリの不統一同じ診療内容なのに院ごとにメインカテゴリが違う各院が独自に判断
口コミ対応の質のばらつきA院は全件返信、B院は放置、C院は個人情報に触れる返信返信の型と担当が院ごとに違う

これらは1院ずつ直しても再発します。本部が管理する仕組みと、各院に渡すルールの両方が必要です。乗っ取り対策の観点は2段階認証と権限点検、単院での権限の考え方は管理者追加とオーナーとの権限差で扱っています。

本部管理は、順位のための施策ではありません

権限と表記を統一しても、各院のGoogleマップでの順位が上がると約束できるものではありません。Googleはローカル検索の順位が関連性・距離・知名度で決まると説明しています。本部管理の目的は、権限を失わないこと、表記の一貫性を保つこと、退職や業者交代のたびに混乱しないことです。

LOCATION GROUPビジネス拠点グループの考え方

Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス拠点グループを作成、管理する」によると、ビジネス拠点グループは、複数のビジネス拠点をまとめて管理するための仕組みで、グループにユーザーを追加すると、そのユーザーはグループ内のすべての拠点にアクセスできるようになります。

グループを使う利点

  • グループ単位でオーナー・管理者を設定でき、院ごとに個別に権限を付ける手間が減る
  • 新しい分院を開くとき、グループに追加すれば本部の権限が自動で適用される
  • 退職者の権限をグループから削除すれば、全院から同時に外れる
  • グループの所有者を法人の管理アカウントにすることで、個人に紐づかない管理ができる

グループの所有者は「法人の管理アカウント」

グループを作成したGoogleアカウントが最初の所有者になります。院長個人のアカウントではなく、法人が管理する専用のGoogleアカウントで作成してください。院長が交代しても、法人のアカウントは引き継げます。このアカウントの2段階認証と復旧情報は、法人として管理します。

!

グループの仕様や画面は変更されることがあります。
グループの作成方法、拠点の追加方法、権限の種類は、公式ヘルプの最新の記載で確認してください。本記事は考え方の整理であり、操作手順の詳細は扱いません。

ROLES権限の設計:本部・各院・業者

複数院での権限の設計例
立場権限アカウントできること・すること
本部(法人)グループのオーナー法人の管理用Googleアカウント全院の基本情報・カテゴリ・権限の管理。ユーザーの追加と削除
本部の運用担当者グループのオーナーまたは管理者法人ドメインの業務用アカウント日常の確認、月次レポート、各院への指示
各院の担当者(事務長・受付)その院のプロフィールの管理者法人ドメインの業務用アカウント投稿、写真、口コミ返信、営業時間の変更申請
制作会社・MEO業者必要な院・必要な期間の管理者業者のアカウント依頼された作業のみ。変更履歴への記入

アカウントは法人ドメインで

各院の担当者に権限を付けるとき、担当者の私用Gmailではなく、法人が発行した業務用アカウントを使います。退職時にアカウントごと停止でき、権限の削除漏れが起きにくくなります。私用アカウントに権限を付けると、退職後もその人の手元に権限が残ります。

「オーナー」は最小限に

オーナーはユーザーの追加・削除やプロフィールの削除ができる強い権限です。本部の管理アカウントと、本部の運用責任者の2つ程度に限定し、各院の担当者は管理者にします。業者にオーナーを付けることは避けます。

NAMING院名・住所・電話の統一ルール

Googleのガイドラインは、ビジネス名として実際の店舗やウェブサイトで一貫して使用し、顧客に認知されている名称を使うよう求め、所在地情報やサービス情報を名前に含めることを禁じています。複数院では、この原則を命名ルールとして文書化します。

✓ 命名ルールで決めること
  • 法人名を含めるか含めないか(全院で統一)
  • 院名の書き方(「△△クリニック□□院」「△△クリニック □□」など1つに)
  • 看板・公式サイト・プロフィールで同じ表記にする
  • 住所の書式(丁目・番・号、ビル名、階数)
  • 電話番号は院ごとの代表番号(本部の代表番号を全院に入れない)
× 避けること
  • 「△△クリニック□□院(内科・小児科)」のような診療内容の後付け
  • 「△△クリニック 駅前」のような、看板にない地域名の追加
  • 院ごとに担当者が判断して表記を変える
  • 本部の電話番号を全院のメイン番号にする

「□□院」のような分院を区別する呼称は、看板や公式サイトでも同じ表記で使われていれば、実際の名称の一部として扱えます。ただし、看板にない地域名やキーワードを名前欄で足すことはガイドラインに反します。境界の考え方は医院名のキーワード追加がNGになる境界、表記の照合はNAP表記ゆれ監査をご覧ください。

カテゴリの統一

同じ診療内容の分院は、メインカテゴリを本部で統一します。院ごとに診療内容が違う場合(A院は内科中心、B院は小児科中心)は、各院の実態に合わせて別のカテゴリにし、その理由を記録します。カテゴリの判断基準はカテゴリの選び方で扱っています。

OFFBOARDING退職・異動時の権限手順

退職者の権限が残る問題は、退職手続きのチェックリストにプロフィールの権限削除が入っていないことが原因です。人事の手続きに組み込みます。

1

退職・異動の連絡を受けたら権限一覧を確認する

本部の管理アカウントで、グループと各院のユーザー一覧を開き、該当者のアカウントと権限を確認します。

退職日の前に
2

後任者の権限を先に追加する

後任者の業務用アカウントを、同じ院の管理者として追加します。引き継ぎ期間があれば、両者が同時に権限を持つ期間を設けます。

空白期間を作らない
3

退職日当日に権限を削除する

グループと各院の両方から該当者を削除します。法人ドメインのアカウントなら、アカウント自体の停止も同日に行います。

グループと院の両方を確認
4

削除を記録する

変更履歴に「権限削除:氏名(役職)、対象、日時、実施者」を記録します。半年に1回の権限点検で、記録と実際の一覧を照合します。

点検で照合

院長や本部責任者が交代する場合は、グループの所有者の移管が必要になります。法人の管理アカウントを使っていれば、アカウントの管理者を変えるだけで済みます。個人アカウントで作成していた場合は、公式ヘルプの手順でオーナー権限を移管し、移管が完了してから元のアカウントを外します。

OPERATIONS分院ごとの運用の分担

本部と各院の運用の分担例
項目本部各院理由
基本情報(名称・住所・電話・URL)管理・変更変更の申請命名ルールとの整合を本部で確認
カテゴリ・属性統一ルールの決定と設定実態の報告院ごとのばらつき防止
営業時間・特別営業時間ルールの提示設定と更新休診の実態は各院が把握
写真撮影基準の提示撮影と追加院の実景は各院でしか撮れない
投稿テンプレートの提供、医療広告の確認作成と公開院ごとの案内は各院が把握
口コミ返信返信の型と禁止事項の提示、月次の返信率確認返信受診の文脈は各院が把握。型は統一
権限管理すべて—本部の専管事項
月次レポート全院分を横断で作成数値の転記横断で比較できる形にする

口コミ返信の型は全院で共通に

口コミ返信で院ごとに質がばらつくと、法人全体の評価に影響します。返信の型(症状・来院日・担当者名を書かない、効果に触れない、受付体制の説明と相談窓口の案内に留める)は本部で1つに決め、各院はその型で返信します。型の作り方は口コミ返信とプライバシー配慮をご覧ください。

横断の月次レポート

各院の閲覧数・電話・経路・ウェブサイトクリックを同じ書式で並べると、院ごとの差と傾向が見えます。ただし、立地や診療科が違う院を順位で比べても意味はありません。各院の前年同月比と、共通の指標(返信率、特別営業時間の設定漏れなど)の達成状況を見ます。書式はMEO月次レポートの作り方で扱っています。

6 STEPS整理の6ステップ

STEP 1全院の権限を棚卸し
STEP 2法人の管理アカウントを用意
STEP 3グループに全院を集約
STEP 4命名ルールで表記を統一
  • 全院の権限を棚卸し:院ごとにオーナー・管理者の一覧を取り、退職者・業者・私用アカウントに印を付ける
  • 法人の管理アカウントを用意:法人ドメインの専用アカウントを作り、2段階認証と復旧情報を法人として設定する
  • グループに全院を集約:公式ヘルプの手順でグループを作成し、各院のプロフィールを追加。本部の管理アカウントをオーナーにする
  • 命名ルールで表記を統一:法人名の有無、院名の書き方、住所の書式を決め、各院の表記を1つずつ直す(変更履歴に記録)
  • 不要な権限を削除:退職者・終了した業者・私用アカウントを削除し、各院の担当者は業務用アカウントで管理者に付け直す
  • 運用の分担とルールを配布:分担表、返信の型、投稿テンプレート、変更履歴の書式を各院に渡し、月次レポートを開始する

名称や住所の変更は再確認の対象になることがあります。全院を同じ日に変更せず、1院ずつ、反映を確認しながら進めてください。反映されない場合の確認は編集が反映されないときの確認手順をご覧ください。

COMMON MISTAKESよくある失敗6つ

01院長個人のアカウントがグループの所有者

院長交代時に移管が必要になります。法人の管理アカウントで作成します。

02担当者の私用Gmailに権限を付ける

退職後も権限が残ります。法人ドメインの業務用アカウントを使います。

03退職手続きに権限削除が入っていない

人事のチェックリストに組み込み、退職日当日に削除します。

04院名に診療内容や地域名を足して区別する

看板にない情報の後付けはガイドライン違反です。命名ルールで統一します。

05全院の名称を同じ日に変更する

再確認が同時に発生し、対応できなくなります。1院ずつ進めます。

06院ごとの順位を比較して評価する

立地と診療科が違えば比較できません。各院の前年同月比と共通指標で見ます。

関連ページも同時に確認

FAQよくある質問

分院が2院だけでも、ビジネス拠点グループは必要ですか?
2院なら、法人の管理アカウントを両院のオーナーにする形でも管理できます。ただし、3院目を開く予定があるなら、最初からグループで管理しておくと、権限の追加・削除が一度で済みます。判断の基準は院数より「今後増えるか」と「担当者が交代するか」です。
退職した事務長がオーナーのままで、連絡が取れません。
現在のオーナーが他にいれば、そのアカウントから該当者を削除できます。オーナーが退職者だけの場合は、Googleの公式手順でオーナー権限をリクエストします。手順は「オーナー権限をリクエストする手順」の記事で扱っています。今後同じ状況を防ぐため、法人の管理アカウントを必ずオーナーに加えておきます。
分院ごとに院名の表記が違います。すぐ全部直すべきですか?
命名ルールを先に決め、1院ずつ、反映を確認しながら直すことをおすすめします。名称の変更は再確認の対象になることがあり、全院同時に変えると対応が追いつきません。看板や公式サイトの表記も同時に揃える必要があるため、看板の変更が難しい院は、看板の表記を正として他を合わせます。
本部の電話番号を全院のメイン番号にしてもよいですか?
おすすめしません。Googleのガイドラインは、できる限りその拠点に直接つながる番号を求めています。予約の集中受付を本部で行っている場合でも、各院の代表番号をメインにし、本部の受付番号は公式サイトの予約案内で示す形が整合します。判断の詳細は電話番号設定の記事をご覧ください。
MEO業者に全院の管理を任せています。権限はどうすべきですか?
グループのオーナーは法人の管理アカウントにし、業者はグループまたは各院の管理者にします。業者がオーナーになっていると、契約終了時に全院の権限を失うリスクがあります。契約書には、権限の持ち方、変更履歴への記入、契約終了時の引き渡しを明記してください。
口コミ返信を本部で一括して行うのは問題ありませんか?
問題はありませんが、受診の文脈(混雑の時間帯、受付体制の変更など)は各院でしか分からないため、型を本部で決め、返信は各院が行う分担のほうが内容の精度が上がります。本部は月次で返信率と型の遵守を確認する役割に回ると、質のばらつきを抑えられます。
権限と表記を統一すれば、各院の順位は上がりますか?
上がると約束できるものではありません。公式ヘルプでは、ローカル検索結果の順位は関連性・距離・知名度の組み合わせで決まるとされています。本部管理の目的は、権限を失わない、表記の一貫性を保つ、退職や業者交代で混乱しない、という運用の安定です。

SUMMARYまとめ|法人が所有し、グループで束ね、ルールを配る

この記事のポイント
POINT 01法人の管理アカウントがグループのオーナー
POINT 02各院の担当者は業務用アカウントで管理者
POINT 03命名ルールで法人名の有無と院名の書き方を統一
POINT 04退職日当日に権限削除、記録を残す
POINT 05基本情報は本部、投稿・写真・返信は各院
POINT 06名称変更は1院ずつ、反映を確認して

今日から進めるならこの順番

STEP 01全院の権限一覧を取る
STEP 02法人の管理アカウントを作る
STEP 03グループに集約し不要権限を削除
STEP 04命名ルールと分担表を配布

複数院の管理は、院数が増えてから直すほど手間が増えます。法人が所有し、グループで束ね、ルールを各院に配る。この3点を早い段階で整えておけば、退職や業者交代、分院の追加のたびに、権限と表記を確かめ直す必要がなくなります。運用全体の考え方はクリニックMEO完全ガイドにまとめています。

CLINIC MEO DIAGNOSIS

全院の権限・表記・カテゴリを横断で棚卸しします

各院のオーナー・管理者、院名の表記、カテゴリ、営業時間、返信率を一覧にし、本部で統一すべき項目と進める順番をお渡しします。

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確認した一次情報・公式情報
執筆・編集:クリニック集客研究所(MOCHI ha MOCHIYA)
本記事は一般的な運用情報であり、Googleによる表示や審査結果を保証するものではありません。
対象:日本国内の医療法人・複数院における一般的なGoogleビジネスプロフィール運用。機能や画面は確認日時点の公式資料に基づき、個別の審査結果・検索順位・医療上の判断を保証するものではありません。
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